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【特許法】第103条 過失の推定規定 〜「今見て気づいた過失」

今回は、第103条 過失の推定規定です。

■語呂合わせ

103条 過失の推定規定

 今見て気づいた過失

(解説)
侵害調査はしないといけません。後で他社特許を踏んでたと気づいても、時遅し。

■内容

 侵害調査の義務を裏付ける条文です。

 見なし(覆らない)ではなく、推定(覆り得る、立証責任が侵害者に転換)。とはいえ、覆すのはほぼ不可能のようです。

 なお、損害賠償請求には、民709(不法行為)を適用する場合と民703/704(不当利得)を適用する場合があり、後者の場合は故意または過失の立証責任はない(≒過失を立証しても無駄)ようです。※1

※1:江口裕之『解説特許法 第6版』p402

↓関連民法 ご参考


↓103条の実態

■条文

(過失の推定)
第百三条 他人の特許権又は専用実施権を侵害した者は、その侵害の行為について過失があつたものと推定する。

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