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嗅覚を失って、香りには色があることを知った

2024年を振り返ると、私にはほとんどの期間、嗅覚がありませんでした。

昨年から難治性の副鼻腔炎になり、喘息と誤診されて半年。CTスキャンでやっと原因がわかり、抗生物質を投与しても再発を繰り返し、最後は大学病院でお世話になりましたが、今も闘病中です。

副鼻腔炎を闘病中というのもなんだか格好悪いのですが、とにかく顔面が痛くて仕事にならない。熱も出ます。喉もやられるので咳がとまらず、まともな声も出ません。何よりもこたえたのは、嗅覚を失ったことでした。

私の趣味はごはんで、隙あらばレストランを開拓しています。かつては週3回フレンチを食べていたほどの人間が嗅覚を失って……実は、結構おもしろかったのです。

嗅覚がなくとも「おいしい」はある

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