![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/165757752/rectangle_large_type_2_a76290efcc204cf3d74c056272e803ff.png?width=1200)
はじめて買ったCD/ソルファ~思い出話~
『ソルファ』は、2004年発表の
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのアルバム。
「はじめて買ったCD」とはどういう意味か。定義の確認。
はじめて買ったCD…を語るには、
当時の音楽環境を確認しておいた方がスムーズであろう。
その人の音楽の趣味は、14歳頃に形成されるとされている。
10代前半の自我が定着していく過程で、
音楽にはグループ(アーティスト)というモノがあり、シングルとアルバムという二つのCD形態が存在している、ということがわかってくる。
その頃聴いた音楽が、確かに私の趣味の下地を作ってくれていた気がする。
さて、もう少し時計の針を進めて、私が10代後半になる頃の音楽環境に話を進めよう。
当時、MDが全盛期に差し掛かろうとする頃で、CDをTUTAYAやGEO等のレンタルショップや友人から借りてCDラジカセでMDに取り込む、という作業を通して音楽をコレクションしていくようになっていた。
思えば、その頃から、ある特定の音楽グループのCDを、自分のお小遣いで、今の「推し活」に通ずる精神状態でCDを買うようになっていたのかもしれない。
ただ、ぶっちゃけた話、『ソルファ』を本当に「はじめて」買ったかは疑わしい。
著名なミュージシャンへのインタビューで、「はじめて買ったCDは?」という質問がある。
あの質問の意図は、その答えから、その人の音楽性のルーツを探ろうというモノだろう。あまりにもジャンル違いだとその質問はお蔵入りになる可能性がある。
つまり、「はじめて買った」CDとは、そのアーティストや音楽ジャンルにハマったキッカケ、そのアーティストを生涯追いかけ続けるキッカケとなったCD のことである。
少なくとも、私の今回の記事では、そういう意味で使っている。
そして今回は、私の過去記事のように考察モノではないので、主に思い出話をすることになるだろう。
振動覚→リライト
アルバムの1曲目と2曲目。疾走感のあるオープニングと有名シングル曲という曲順の定番はこの時はじめて経験した気がする。
推しアーティストの新しいアルバムの内容を予想する人も多いかと思うが、私は今でも、この順で予想することが多い。(というかそれしか思いつかない。)
リライト
『リライト』は、
アニメ『鋼の錬金術師』(2004) 第4クールOPテーマ
ここではまず、あえて有名なPV(今でいうMV!当時はまだPVと呼ばれていたので)でなく曲が起用されたアニメ『鋼の錬金術師』(通称「ハガレン」)のオープニング映像を参照してほしい。
※グレーなので、そのまま引用はしない。要検索!!
特にアルフォンス(鎧くん)が回転して岩を投げて攻撃するシーンは、リライトを聴くたびに脳内再生される。(笑)
当時、アジカンが売れ出した頃で。ジャンプ漫画原作のアニメ『NARUTO』のオープニングテーマとして楽曲『遥か彼方』が使われていたため、漠然と「アジカンの曲、ハガレンの新しい主題歌にならないかなあ」なんて考えていたところ、起用が発表されてテンションが爆上がりした記憶。
好きなモノと好きなモノのタイアップ、の嬉しさを初めて経験した出来事だった。
君の街まで
これはあまりに有名なMV。
『ぼっち・ざ・ろっく』のアニメでこのMVモチーフの一コマがあったのも記憶に新しい。原作漫画は、キャラの名前がアジカンメンバーの姓から取られたりする等、アジカンは音楽アーティスト外にも影響を与えたバンドなんだなと改めて実感。
マイワールド→夜の向こう→ラストシーン
比較的明るい曲調(マイワールド)から、だんだん重くなっていく。最高。
サイレン
この曲のMV、公式ようつべになかった。何故。
ただ、これも有名なMVの曲。
思い出話をすれば…
存在証明を鳴らせ
サイレン
私的に三大「存在の証明」が歌詞にある曲だ(誰も聞いていない)
・存在証明を鳴らせ サイレン(『サイレン』)
・存在の証明が他にないから(『リライト』)
・精一杯 存在の証明 (BUMP OF CHICKEN の『sailing day』 )
バンプのアルバム・ユグドラシルも同時期だから印象深い。
自分の中で「存在の証明」は大きなテーマとなった。
哲学好きの原点かもしれない・・・?
Re:Re: →24時
『Re:Re:』 からの『24時』の流れが秀逸。
『Re:Re:』から曲間なしで『24時』が始まるという、アルバムならではの構成もこの作品で覚えたなあ…。本当に重要なアルバム。
Re:Re:
発売当時、リアルタイムでソルファを聴いた世代あるある
携帯電話がいわゆるガラケーで、まだまだメールでのやり取りが中心だった中高生時代。今の中高生ではほぼ絶滅という感じか。
24時
ここでは印象に残った歌詞を。
妙な縁で添う君や僕達の埋まらない日々の隙間も
…共通の知人は多いが、本人同士は全然仲良くなれない。
そういう片想いを思い出す。
真夜中と真昼の夢→海岸通り
この二曲は、派手さはないものの、歌詞が心に残る曲で、
楽器をガシガシ、爆音でゴリゴリ、ではないバンド曲もあるのだな、ということを教えられた。
海岸通り
見せたい歌詞はコチラ。
あれもない これもない どんな希望も
かなえたい欲張り そんな僕らの
足りないモノだけ そっと包むように
夕凪の最後には 優しく揺れる風
海岸通りに春が舞う
当時も感動していたが (でも歌詞が重くて…)、今聴くとより刺さりまくりな件。
ループ&ループ
これも有名なMV。
このMVに出てくる中高生に少々シンパシーを感じていた。
私もこれくらいの頃は、真面目でメガネのロック好き少年だった。
よくわかるな、ゴッチ。
以上。
でした。