サウナを昭和プロレスに喩えます
空前のサウナブームですけど、今もやっぱりサウナが苦手だという人が多いです。
現在サウナにはまってるほとんどの人がそうだったように、わたくしも最初は苦手でした。
汗だくのおっさん達が、暑っ苦しいせまい空間に押し込められて、我慢大会をするイメージでした。
サウナの入り方が分かってから掌をかえすように大好きになりました。
サウナ好きの人が言う
「サウナは前座で、その後の水風呂がメインなのだよ」
という話は実際にサウナでととのう気持ち良さを味わってないと意味が分からないと思います。
この、サウナで整うまでの流れを、非常に分かりやすく、昭和56年09月23日に行われた新日本プロレスのあの田園コロシアム大会に喩えて説明したいと思います。
1・サウナ施設に行きましたら、まず湯船に浸かります。
すぐにサウナ室に入ってはダメです。
湯船に入って身体を温める、これをサウナーのみなさんは下茹でと呼んでおります。
わたくしはぬるめの炭酸風呂に入ることが多いです。
田コロに喩えると、第1試合のシングルマッチ
荒川真 VS 平田淳二ですね。
後のスーパーストロングマシーンであり、お前、平田だろ!事件でお馴染みの平田選手が前座の第一試合に出てるの感慨深いです。
2・続きまして、逸る気持ちを抑えつつ湯船から上がって頭と身体を洗います。
サウナーは身体を清めるなんて言い方をします。
これはもちろん第2試合のシングルマッチ
藤原喜明 VS ピート・ロバーツです。
間接の鬼・藤原組長が、組長になる前でございます。渋い試合。
3・いよいよサウナ室に入ります
下の段のほうが温度が低いです、初心者は無理せずに下のほうに座りましょう。
第3試合 タッグマッチ
永源遥&剛竜馬 VS バッドニュース・アレン&ジム・ドーガン
からの
第4試合 タッグマッチ
星野勘太郎&ジョージ高野 VS ブラソ・デ・オロ&ブラソ・デ・プラタ
です
何気にタッグマッチの好カードが続いてます。
バッドニュース・アレンも出てたんですね。
5分も経つと暑くなってきてちょっと苦しくなってくると思います
脈拍も上がって、じんわり汗をかいてきてるでしょう。
この辺りが
第5試合のシングルマッチ
タイガーマスク VS ソラール
ですね。かなり盛り上がってまいりました
8分ほど入ってると汗がダラダラに流れてきます
汗をピチャピチャやらないのがマナーです
ここが我慢の好カード
第6試合 IWGPアジア地区予選リーグ
坂口征二 VS ストロング小林 です
そろそろ我慢の限界でしょうか
第7試合のWWFジュニアヘビー級選手権試合
藤波辰巳 VS エル・ソリタリオ でサウナ室10分が完了です。
4・我慢に我慢を重ねて、サウナ室を出まして
汗を流したら、いよいよ水風呂です。
待ちに待ったセミファイナルあの伝説の
スタン・ハンセン VS アンドレ・ザ・ジャイアント
たまらんです。このカードを見るために田園コロシアムまで来たのです。
どっちが強いんだー!分からん、分からんぞー!
という夢のカードでしたが、アンドレの反則負けという、どっちが強いんだかまったく分からない形で勝負がついちゃいました。
とにかく、この水風呂の気持ち良さのために、あの苦しかったサウナ室=第3試合から第7試合があったのです。
・・・いやいやいや、メインじゃなくてセミファイナルじゃないっすか!
と思ったそこのあなた、鋭いです。
5・実は水風呂の後に本当のメインイベントがあるのです
それが外気浴
身体を拭いて、椅子に座って10分ほど身体を休めます。
田コロで喩えるともちろんメインイベントのIWGPアジア地区予選リーグ
アントニオ猪木 VS タイガー戸口です。
試合前にはぐれ国際軍団が乱入してきて、ラッシャー木村さんの「こんばんわ」発言もあります。
タイガー戸口さんが関係無い人みたいになっちゃってかわいそうでした。
それも含めてのメインです。
この第3試合からファイナルまでを3回ほどくりかえします。
サウナ室に入る前に水分補給も忘れずに。
すると、3回目の卍固めが決まったあたりで、腕とかが痺れたようにぞわわわとなってきて、ほわーんと気持ちよくなってきます。
これが俗に言う「ととのった」という状態です。
卍固めをかけられてるタイガー戸口の気持ちで整いましょう。
・・・と、ここまで書き終えて気付いたのですが
誰が分かるねん、こんな喩え。
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