【山形の味わい】産直併設、地元の食文化に
マッシュルームの生産で国内シェア約20%を誇る山形県舟形町の舟形マッシュルーム(長沢光芳社長)。「おいしい食べ方、可能性を知ってもらいたい」との思いから、自社農場敷地内に産直レストランを併設しており、県内外から多くの観光客が訪れている。
2001年に創業した。当時の年間生産量は約140トンで、現在は約1500トンに。5人ほどだった従業員も約120人まで増えた。良質な地元の雪解け水や植物性肥料にこだわり、「有機JAS認証」を18年に取得した。
産直レストラン「マッシュルームスタンド舟形」は18年に開店し、マッシュルームの味わいが引き立つピザやパスタ、ハンバーガーなどを提供している。全メニューにトッピング用のカットマッシュルームが無料で付き、塩やオリーブオイルをかけてもおいしい。新鮮なマッシュルームの量り売りも人気で、直径約3センチの標準サイズから約5~10センチの大型まで幅広く取りそろえる。
町観光協会長も務める長沢社長(69)は「レストランで味わい方を体験してもらい、マッシュルームが地元の食文化になるような存在感を出していきたい」と意気込んでいる。【山形新聞社】