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【福島なればこそ】県産米粉の麺、海外へ発信
電子機器製造・組み立てのアルファ電子(福島県天栄村)は、東日本大震災後の経営再建を進める中で異業種に挑戦し、県産米粉を使った麺「う米(まい)めん」を2022年に商品化した。
米粉作りから製麺まで全て自社で手がけ、社長の樽川千香子さん(44)は「通信販売から始まり、県内や関東圏の学校給食に活用されるまでになった。知名度や売り上げは毎年、確実に伸びている」と手応えを語る。
う米めんは小麦粉を使わない「グルテンフリー」の麺だ。原材料はコメとでんぷんのみで、防腐剤や増粘剤は一切使わない。もちもちとした食感が特長で、かむとコメのうま味が口の中に広がる。発展商品として玄米麺やワンタンも開発した。樽川さんは「これからの時期は新米を使うので、より香りが楽しめる」と力を込める。
ユダヤ教の戒律に基づく食規定「コーシャ」の認証を取得し、今年から中東に輸出を始めた。年内にはドイツへの輸出を目指す。グルテンフリーであることや安全性が評価され、食に制限があっても高品質の米粉麺を通して県産米を世界に広める大きな一歩となった。
樽川さんは「今後は米粉そのものを販売するなど、米粉の可能性やレシピの幅を広げていきたい」と夢を描く。(福島民友新聞社)
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