【秋田のにぎわい】人気バンド集結、ファン熱狂/男鹿ナマハゲロックフェスティバル
大みそかの伝統行事「ナマハゲ」で知られる秋田県男鹿市で7月29、30日、人気ロックバンドを集めた野外音楽イベント「男鹿ナマハゲロックフェスティバル(男鹿フェス)」が開催された。「地域を音楽で盛り上げたい」と考えた地元の若手経営者ら有志が実行委員会を組織し、ゼロからつくり上げてきたフェスだ。
2007年の初開催以降、会場は屋内から野外へ移り、日程も1日のみから2、3日へと拡大した。初めて3日間の開催となった19年は延べ約1万7千人を動員するイベントに成長した。
しかし、その後はコロナ禍で2年連続の開催見送りに。3年ぶりに復活した昨年は、観客同士の間隔を取るなど感染対策を講じて実施、3日間で延べ約1万人が来場した。
今年はコロナの5類移行に伴い、観客同士が体をぶつけ合う「モッシュ」、バンドメンバーが観客の頭上に飛び込む「ダイブ」のほか、来場者が一緒に歌う「声出し」も解禁となった。2日間で延べ約1万人が来場し、バンド25組の激しいライブに熱狂した。
実行委員長の菅原圭位さん(54)は「これこそが本来の男鹿フェス。ファンもアーティストもみんなが喜んでくれてうれしい」と満足げに語った。(秋田魁新報社)