【岩手のにぎわい】城下町活性化へ結束
米ニューヨーク・タイムズ紙の「2023年に行くべき52カ所」に選ばれた盛岡市。城下町の名残をとどめる盛岡八幡宮周辺では、住民有志が地域活性化へ奮闘している。
7月16日夜、赤い鳥居をくぐってすぐ。テントを張った「もりおかサマーガーデン」の会場では、若者から高齢者まで地ビールやグルメを楽しんだ。
18年に始まり、新型コロナウイルス禍が落ち着いた今年は計7日間の開催で過去最多の7千人を超える来場者を集めた。米紙効果で外国人観光客も多く、交流と活気を生みだした。
この地域では、八幡ぽんぽこ市を月1回、開催している。八幡宮前の通りを歩行者天国にし、屋台を並べ、音楽ライブなどを展開。11年の東日本大震災後を機に復興支援として始め、沿岸部の事業者や郷土芸能団体も招いて盛り上げている。
それぞれのイベントは意欲的な商店主らが結束して運営に関わっている。1月は初詣客、9月は秋祭りの華やかな風流山車が行き交うエリア。サマーガーデン実行委員長の会社役員大石仁雄さん(59)は「地域の歴史文化の魅力を次の世代に伝え、みんなで楽しみながら続けたい」と思いを語る。(岩手日報社)
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