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一度離れても「ただいま」といって帰って来られる、魅力あふれる東北・新潟を目指して

高野橋 さくら┃Sakura Takanohashi (宮城県仙台市出身)
2020年4月 東北電力ネットワーク 郡山電力センター お客さまサービス課入社。
社員のキャリア形成を支援する制度を活用し、2024年7月に東北電力ソーシャルコミュニケーション部門 戦略広報ユニットへ異動。地域課題の解決に情熱を注ぐ地元団体を資金面で応援する「東北・新潟の活性化応援プログラム」の事務局を担当。小学校からバスケットボールに打ち込み、全国大会出場や外部コーチとしての指導経験をもつ。スタジオジブリをこよなく愛し、休日は岩手の大沢温泉や東京三鷹の博物館など全国各地のスポットへ夫と赴く。


「明るく、元気よく、真摯に」 仕事も家庭も120%で頑張っている母の姿

―高野橋さんとは、同じフロアで一緒に働いていますが、いつも明るいですね。
それは母の影響なんです。中学校の先生として毎日イキイキと仕事を楽しむ母は、いつも私に刺激を与えてくれます。
そんな母の姿から、「明るく、元気よく、真摯に」を私自身のモットーとして日々の仕事に取り組んでいます。これまでの職場で、上長や同僚から「さくらさんが明るく笑顔でいると、こっちまで元気な気持ちになる!」と言葉をかけていただき、それがすごく嬉しかったです(笑)

仕事も家庭も120%で頑張る母は、一番身近な存在であり、最も尊敬する人

ミニバスの大会が東北電力との出会い

―なんでも小学生のころ、「東北電力旗 ミニバスケットボール大会」に出場したとか。
そうなんです!その大会を目標にチームメイトと絆を深め、数々の思い出を作ることができました。会場に東北電力キャラクターのマカプゥがいて、電力会社が「なぜミニバス?」と思いながら、参加していた記憶があります(笑)。
 
その後、中学・高校と仲間とともにバスケットに熱中していました。今思うと本当に日々ハードな練習をこなしていたなと思いますが、毎日とても充実していました。高校での膝の怪我がきっかけで、大学では選手として活躍できませんでしたが、バスケットの楽しさを1人でも多くの子どもたちに経験してほしいと思い、母の務め先の中学校で外部コーチとして指導をしたりと、バスケットに関わってきました。

中学時代、東北大会決勝の様子。バスケットは青春そのもの

―今、東北電力で働いているのも、何か不思議な縁ですね。
そうですね。宮城県出身で、宮城や東北の良さを実感していたので、大好きな東北に貢献できる仕事がしたいと思い志望しました。東北に貢献できる企業はたくさんありますが、生活に欠かせない電気を供給するという仕事に加え、経営理念「地域社会との共栄」にあるように地域を大切にする企業文化に惹かれました。
 
東北電力では、地域の未来を担う子どもたちが、個性や才能をのびのびと発揮できる環境づくりを応援するために、「放課後ひろば」と冠して、東北・新潟の子どもたちをスポーツや文化などの面から応援する活動を長年続けてきました。こうした活動に代表されるように、地域の方々に喜んでいただける仕事ができるのが「東北電力らしさ」なのかなと。
当時私がミニバスの大会を通じて応援してもらったように、今度は私が東北電力として子供たちの成長につながる取り組みができたらなと思っています。

東北・新潟を魅力あふれる故郷へ

―今はどのような仕事をしていますか。
より地域と深く関われる仕事をしたいと思い、社員のキャリア形成を支援する制度を活用し、24年7月にソーシャルコミュニケーション部門に異動しました。地域が抱える課題解決に取り組む団体を資金面から応援する「東北・新潟の活性化応援プログラム」の事務局を担当しています。

「東北・新潟の活性化応援プログラム 2024」では、4団体を応援

先日、助成金の贈呈式に参加したのですが、団体の方々から直に活動への想いや取り組みの裏話を聴くことができました。団体の方々の熱い気持ちがダイレクトに伝わる対面のコミュニケーションは改めて大切だと感じましたし、何より、自分自身のモチベーションにもつながり、ふるさとへの貢献意欲が強まりました。
 
大学在学中には、その地域ならではの食文化を現地で楽しむことを目的としたフードツーリズムや六次産業化といった地域ビジネスを研究しており、その一環で、「石巻おでん」の企画、製造・販売を経験しました。生産者の方とは多くの議論を重ねたのですが、お客さまのニーズを一緒に探りながら一つの目標に向かって取り組みを進めたゼミでの経験は、まさに現地に出向いて地域の方々と交流する現在の仕事とつながっています。今後もお客さまのニーズは何なのかを考え、これまでの経験を生かしていきたいです。

地元産の練り製品と金華サバからとったダシが特徴の「石巻おでん」

―最後に、これから東北・新潟にどのように関わっていきたいか教えてください。
地域の子どもたちに自分たちが暮らす地域の魅力を伝え、東北・新潟がさらに成長・発展していけるよう力を尽くしていきたいと思っています。
東北・新潟は、自然と調和する伝統工芸など、歴史あるビジネスが盛んでしたが、伝統や技術の継承が喫緊の課題となっています。次の世代を担う子供たちに、東北・新潟の魅力を知って、興味・関心をもってもらい、間接的には後継者育成にもつなげていきたいと考えています。
進学や就職を機に生まれ故郷を離れていく友人も少なくありません。一度ふるさとから離れた人でも「ただいま」といって、いつでも帰って来られるような、そんな温かく魅力あるふるさとを、地域の子どもたちと一緒につくっていく―そんな活動に携わっていきたいです!

※本インタビューは2024年12月に行いました

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