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2018年宇宙開発振り返り

おばんです!くずのです!2018年ももう数時間で終わりますね…。

皆さんはどのような1年を過ごしましたか?
今日はせっかくの年の瀬なので2018年の宇宙開発の主なニュースを振り返っていきたいと思います!

1.ケプラー望遠鏡の終わり

10年間のほとんどを他の恒星の惑星を発見することに費やした後、
NASAのケプラー探査機は燃料が尽き、11月15日に廃止されました。

ケプラーは数千もの太陽系外惑星を発見したことによって歴史を作りました。

ケプラーの打ち上げ以前の2008年までに、科学者は340個の太陽系外惑星を確認してきましたが、ケプラー望遠鏡は新たに2328個の太陽系外惑星と、2425個の太陽系外惑星候補の発見に貢献しました!

今後、ケプラーは地球を追う軌道に留まり、太陽の周囲を回ります。故郷の星に161万キロより近づくことは二度とないそうです。


2.TESSの打ち上げ

ケプラー望遠鏡が終了したのち、NASAは新たな惑星発見ミッションを開始しました。
トランジット系外惑星探索衛星Transiting Exoplanet Survey Satellite (TESS)が4月18日に地球周回軌道に打ち上げられ、7月25日から科学データ収集を始めました。

このTESSは2018年9月時点ですでに2つの新しい惑星を発見しています。
これからの2年の観察の間に、地球サイズのものを含んだ約1万の新しい太陽系外惑星の発見を期待されています!

3.InSight・MarCO火星到達

今年は太陽系内の惑星探査にもマイルストーンを刻みました!
11月26日、NASAのランダ―「InSight」が、火星のなだらかで平坦なイリシウム平原に安全に着陸しました。
InSightは5月5日に打ち上げられ、TESSのように2018年に惑星間旅行を開始しました。

2つの超小型衛星「MarCO-A,MarCO-B」もともに打ち上げられ、史上初の火星フライバイをしています。
MarCOは火星のデータを地球へ素早く送信する役割を持っています。

InSightは今後2年間、火星の内部構造や地殻活動の謎の解明に努めます。
これらを知ることで、地球を含む惑星がどのように形成されたのか、そして40億年前はほぼ似ていた地球と火星がどのようにして現在の状態に変わっていったのかを究明することに一歩近づくでしょう!


4.オポチュニティーとの通信途絶

NASAが最も長く運用している火星のローバー「オポチュニティー」が6月10日、地球との通信を途絶えてしまいました。火星を襲った巨大な砂嵐に巻き込まれ、オポチュニティーは低電力状態に陥ってしまっています。

9月11日まで、オポチュニティーは十分な太陽光を得られず、発電が出来なかった。ミッションチームのメンバーはオポチュニティーの信号を受け取ろうとしているが、未だに通信は途絶えたままです。
NASAは2019年1月末まで信号を受信する努力をするつもりです。


5.OSIRIS-REx、小惑星ベンヌに到達

2016年9月に打ち上げられたNASAのOSIRIS-RExは12月に小惑星ベンヌに到着しました。

科学者たちの太陽系の歴史の理解の助けとなる目的をもって、OSIRIS-RExは2023年にはベンヌのサンプルを地球へ持ち帰る予定です。

到着の1週間後にはすでに、小惑星の母体に液体の水がかつて大量に含まれていたことを示す、水和ミネラルを発見したことが発表されています!


6.はやぶさ2、小惑星リュウグウに到達

2014年12月3日に打ち上げられたはやぶさ2は約3年半、総飛行距離32億キロに及ぶ長旅を経て2018年6月27日、小惑星リュウグウに到達しました。

はやぶさ2自体はリュウグウの赤道20キロ付近にホバリングするような形で留まっています。
2018年10月には、JAXAのはやぶさ2が分離した探査ロボット「ミネルバⅡ‐1」がリュウグウの地表に着陸しました。
「ミネルバⅡ‐1」はホッピングしながらリュウグウの調査を続けています。

今回の調査は太陽系や生命の起源を知るうえで、重要なものとなっています。

ちなみにですが、東北大学の教授もこのプロジェクトに多く関わっており、東北の宇宙開発とも縁があるプロジェクトです!!

調査は2019年末まで行われ、2020年にはリュウグウの砂と共に地球に帰還する予定です!


7.ボイジャー2、星間空間到達

2018年11月、NASAのボイジャー2探査機は星間空間へ到達しました。
1977年に打ち上げられ、木星、土星、天王星、海王星といった4つの惑星に訪れ、16もの衛星を発見し、惑星の謎を解明してきました。

2012年に一足先に太陽圏を飛び出したボイジャー1以来の太陽圏外を飛行する宇宙機となります。

打ち上げから41年たった現在でも、ボイジャー2は地球から約180億キロ離れた距離を秒速17㎞で地球から遠ざかるように飛行している。
搭載されている太陽センサーのおかげで星間空間に到達した現在も地上と交信が出来ていて、様々なデータが送られてきています。

しかし、太陽から遠ざかるにつれて太陽光の検出は難しくなり、2030年前後には地球との通信が途絶すると言われています。


8.spaceX, ファルコン・ヘビーデビュー
 

2018年2月6日、spaceXが現行で最強のロケット「ファルコン・ヘビー」を打ち上げました。
当初の計画より5年近く延期して、今回打ち上げられました。

ファルコン・ヘビーは全高70m、横幅12m、全備重量1,420t、63.8tの打ち上げ能力(低軌道)を持つ1970年代のアポロ計画に使われた「サターンV」以来の強力なロケットです。

これは現在多く使われているファルコン9の3倍弱の打ち上げ能力をもつ。
また、ただ巨大なだけでなく、火星を目指すことを考慮された設計となっており、人類の火星移住をより現実的に推し進めたロケットとなっています。

また、打ち上げコストは9000万ドル(約98億円)としており、従来より極めて安価となっています。ロケット両端のブースターの再利用などの技術がこれを可能にしています。

打ち上げた巨大なロケットの3つのブースターのうち、2つが逆再生のように地上に帰還した様子は多くの人々に夢と感動を与えましたね!


このテスト打ち上げにはspaceX,テスラ両社のCEOであるイーロン・マスク氏所有のオープンカー「テスラ・ロードスター」もともに搭載され、火星へ向かっています!


9.dearmoonプロジェクト


2018年9月ZOZOTOWN社長、前澤友作氏により、構想・出資される月周回旅行プロジェクト #dearmoon が発表されました!

前澤氏自身の他に、数人のアーティストとそれに1,2名の乗組員が加わり、spaceX社の大型ロケットBFRにより月を周回して地球に帰還する予定です。史上初の民間主導の有人月飛行となるため、実現すれば人類史上に残る快挙となります!
打ち上げは2023年を予定しており、1週間に及ぶ月旅行の後、アーティストたちは月で受けたインスピレーションを基につくった作品の展示会が開かれる予定です!
楽しみですね(^^)


10.Mars 2020 ローバー着陸地決定

2018年11月、Mars 2020の着陸地がジェゼロ・クレーター(Jezero Crater)に決定しました。

Jezeroはスラブ系言語で「湖」の意味をもち、その名の通り40億年前は湖でした。

つまり、そこに生命がいた可能性が高いということです!

人類が史上初めて火星のサンプルを持って帰るかもしれない場所でもあり2020年に期待が高まります…!


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ここまで2018年の宇宙開発を振り返ってきましたが、改めて多くの進歩や発見が感じられましたね。
新たなミッションやプロジェクトの開始も多かったですが、プロジェクトの終焉も多く見られた1年だったと思います…

2019年もわくわくするような宇宙ニュースが多くあるに違いません!

それでは、長くなってしまいましたがこの辺で。

皆さん、よいお年をお過ごしください!!


参考:The Best Space Stories of 2018! -Space.com

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