本紹介_アルゴリズムの基礎第3版 株式会社iTEC (アイテック)著
本記事では、アルゴリズムの基礎第3版 (2023年第3版)を紹介します。
この本は、基本情報処理技術者試験合格を目指す方々に有用だと思います。基本情報処理技術者試験の対策テキストと問題集の補助教材として、活用できると思われます。
株式会社iTEC (アイテック)のYoutube チャンネルの紹介
このYoutube チャンネルでは、情報1から、情報処理技術者試験のすべての試験に関する教材と動画がそろっています。
情報1の講師は、Youtubeチャンネル「ITすきま教室」の先生が担当されていました。
この本の紹介動画です。基本情報技術者試験の科目Bでは、擬似言語によるアルゴリズムの問題が20問中16問出題されます。
基本的なアルゴリズムを網羅的に把握しており、プログラミング経験がある人なら、過去問演習だけで十分だと思われますが、情報系未履修者の方々にとっては、この本で基礎をしっかりと作り上げた上で、過去問演習を行った方が実力が向上しながら試験にも合格できると考えています。
本書におけるアルゴリズムの具体的な応用事例
アルゴリズム(algorithm)の定義:「問題を解決するための手順」
※問題を解決するとは、目的を実現するために必要な行動を順番に書いたもの、と考えます。
初めての場所に向かうときの手順
バイクを買うためのアルゴリズム
自動販売機でジュースを買うアルゴリズム
お菓子を分けるかどうかを決めるアルゴリズム
お弁当箱がいっぱいになるまでおにぎりを作るアルゴリズム
朝起きて、顔を洗って、朝食を食べて、歯を磨く
財布のお金が1万円以上あったら、フランス料理を食べる。そうでなかったら、ラーメンを食べる。
おなかがすいている間は、ご飯をおかわりする。
1から10まで足し算し、その都度結果を表示するアルゴリズム
こんにちは!を100回表示するアルゴリズム
10まで合計を求めるアルゴリズム
5人の成績の平均を求めるアルゴリズム
最高点を求めるアルゴリズム
降順に整列するためのアルゴリズム(交換法、選択法、挿入法)
テキスト中から、削除文字列と一致する文字列を見つけ、その文字列を削除するアルゴリズム
文字列探索のアルゴリズム
行列のスカラー倍のアルゴリズム
行列の足し算と足し算のアルゴリズム
行列の掛け算と掛け算のアルゴリズム
ニュートン法のアルゴリズム
エラトステネスのふるいという方法とプログラム
ユークリッドの互除法のプログラム
m行n列の行列Aの転置行列を行列Bに求めるアルゴリズム
店舗ごとにデータを並べ替えて合計を計算するアルゴリズム
マッチングのアルゴリズム
マージのアルゴリズム
英単語張のファイルの更新
キューへのデータ格納と取り出し処理のアルゴリズム
スタックの push 処理と pop 処理のアルゴリズム
文字列配置のアルゴリズム
エラトステネスのふるいによる素数の表示
アルゴリズムの基礎第3版のAmazonのページ
※第2版であれば、中古品で1円(+配送料)で販売されています。(2025年1月22日時点)
※第3版であれば、中古品で940円程度で販売されています。(2025年1月22日時点)
感想
・この本は、基本情報処理試験のテキストを1周読んだ後に、読み始めるとスムーズに科目Bの擬似言語プログラム問題の演習に進められると思われます。
・アルゴリズムの基礎をしっかりしないと、本当の意味での仕事の効率化、省略化及び自動化を実現することは難しいと思います。
・DXが絵に描いた餅にならないようにするためには、ITに関する基礎の部分を、非IT人材の方々も学習して、デジタル関連事業の企画、マネジメント、リスク管理等を進めていくことが求められると考えています。
・この本を読んで、アルゴリズムを習得するのは難しいと考えるなら、ITパスポート試験と情報セキュリティマネジメント試験を合格するところで留めておいて、ご自身の強みとなるところを伸ばす方向性の方が良いと思われます。
・この本は、アルゴリズムの基礎から応用的な演習問題まで詳細に解説されているので、本気で情報処理技術を学びたい人にとっては良書であると思います。
補足 ITすきま教室の紹介
・ITパスポート試験と基本情報技術者試験に対応する講義動画があります。
・Webページでは、小テスト形式の問題演習ができます。
・ITパスポート試験と基本情報技術者試験の過去問解説動画が数年分あります。
・情報系をはじめて学ぶ方は、こちらのチャンネルの聴講から始めると、良いと思います。ITパスポート試験に関しては、この動画を何回か聴講したら、過去問道場でアウトプットを多めにこなすと点数が安定してきます。本番の試験は、計算問題は捨てずに確実に解けるように練習をすること、専門用語の意味の表現が変わったとしても、消去法で3択を絞って正解を選択できるように練習すると、合格へ近づきます。
以上。