若手アンサンブルプロジェクトの運営に参加して
材料科学高等研究所(AIMR)の新川です。令和4年度から若手アンサンブルプロジェクトのワーキンググループ(WG)委員として、運営に携わらせていただくことになりました。AIMRは、材料科学へ数学の視点を導入することを試みている研究所です。私は数学を専門としており、数学連携グループの一員としてAIMRに所属しています。今回の記事では、このプロジェクトに携わることになったきっかけや、(短い期間ですが)携わった感想について記載します。
1.若手アンサンブルプロジェクトの運営に携わることになったきっかけ
昨年度3月はじめに、「AIMR選出のWG委員に数学分野の方もご参画いただければ充実したものになるのでは?」という前任の甲斐先生のご意見から声をかけていただくことになったようです。もともと学際研究に興味を持っていたため、有難い機会だと思ったのですが、仕事内容を知らないままお引き受けすることは不安で、甲斐先生に任期中の仕事について伺うことにしました。
仕事の内容について丁寧に説明をしていただいため不安は払拭され、同時に、WG委員の活動内容、過去に実施されていた学際研究、の両面から興味を持つようになりました。
WG委員の活動内容は、主に東北大学付置研究所間の連携を深める活動の企画・運営で自分と同じように学際的な研究に興味を持っている方たちのために微力ながらお役に立てるかもしれないと思えるものでした。また、特に印象的だったのが、甲斐先生ご自身がされていた共同研究で、私の想像していた分野横断研究の枠を遥かに超えていました※。運営に携わることで、このような興味深い共同研究・学際的研究を知ったり、携わったりする機会を増やしたいとも考えました。
2. 若手アンサンブルプロジェクトに携わって感じたこと
4月に委員としての活動を開始し、まだ数カ月ですが、この短い期間にも複数回の打ち合わせや、グラントの選考に関する活動といった貴重な機会を経験しました。
グラントとは、若手アンサンブルプロジェクトの企画の一つで、学際研究を行うきっかけの一つとして全研究領域を公募対象とし、個人の自由な発想に基づく部局間連携によって生み出される萌芽的な学術研究課題に対して助成を行うものです。同世代の先生がたの学際的な研究に対する考え方を知り、また、活動に真剣に取り組んでいる姿を拝見して、刺激を受けました。今後は、若手アンサンブルワークショップの開催が計画されています。学際的な研究に興味がある方と知り合える機会として、個人的にも非常に楽しみにしております。この記事をご覧になっているみなさんともお会いできるのを楽しみにしています。
※http://web.tohoku.ac.jp/aric/archives/interview/001.html