2023/1/28 八極拳レポート
概要
先週からの続きで病み上がり用の稽古を兼ねて基礎的な動作を行いました。基礎的な動作をゆっくり稽古することは、インナーマッスルの強化や、各部位の動作を合わせていくことにつながります。
テーマ
足からの力を手に伝達する。
稽古内容
站椿功
前回のポイント
馬歩になる。 腕を前に出し両腕から背中にわたって円を描くような形にする。この時背中側の筋肉で釣り上げるようにして肩に力を入らないようにする。また腕は水平にする。 姿勢が正しければ呼吸はまっすぐ下丹田まではいるような意識になる。 正中に対してへそ、会陰、背、百会、胸郭の順に意識を回す。
今回のポイント
体の重さが足裏にかかるようにする。 腕を水平にする。 このとき肩の力が抜けていれば腕の重さが足裏にかかる。
図5のように股関節の内旋と膝をつきだすことによって背骨を前傾しすぎることなく股関節を曲げる
馬歩から弓歩への移動での突き
前回のポイント
馬歩から後足側の重心を前足側に移動させ体を前足側に向かせることで弓歩の形に移行する。このとき、体の勢いで弓歩になるのではなく、あくまで重心が弓歩の形に落ちていくようにする。慢錬ではこの重心の移動によって手が前に動くようにしていく。
今回のポイント
弓歩の重心は前足9:後足1とする。図6、7のように前足の膝をつきだし、後ろ膝を伸ばす。前足の膝を曲げていくことで重心を前に移動する。この時図8,9のように膝が前に出ていなかったり、後ろ膝が曲がっていると重心を移動させることができない。
馬歩から独立歩への移動での突き
前回のポイント
馬歩の状態から独立歩になるように重心を移動させる。この時重心は下丹田から中丹田に移動する。慢錬ではこの伸びあがる重心移動を使い、体が伸びあがることなく手を前に動かす。
今回のポイント
片足立ちになる際股関節の内旋で足幅を縮めていく。片足立ちになるときには重心が足裏にかかるようにして、その重さの反発によって下丹田から中丹田への重心移動を行う。 その重心移動が手先まで伝わるために、肩に力を入れないようにする。
弓歩から弓歩への移動での突き
稽古内容2の弓歩の形から、前傾することなく、前膝だけを曲げていく。その結果後ろ脚が自然に前に出るので足の入れ替えが終わったときに前足に重心がかかるようにする。
各動作の歩幅を小さくしていく稽古
より機動力を高めるために以上の稽古内容について歩幅を小さくしていく。この際は左右の足の重心が近くなるため、どこに重心があるかつかみにくくなる。
稽古内での気づき
突きをする際重心を手先にかけるために肩を前に出す。肩甲骨は鎖骨-肩甲骨-上腕骨のように関節している。そのため上腕骨を前に出すためには鎖骨との関節を回転軸として前に出さなくてはならない。いままでは何とか肩甲骨の上側を前に出そうとしていたため、肩に力が入ってしまうということに気づいた。
課題
重心移動の力を手先につなげる。