出版しようよ!みんなの企画会議【お試し版】その3
「ウチの会社の企画会議で出た企画をnoteにアップして、SNS上で不特定多数と意見や感想を交わす……そんなオンライン企画会議をやっても面白いのでは?」
そんな案が東邦出版のnote立ち上げの際に上がっており、この東邦出版noteのメインコンテンツの一つとして定期的に配信していくか思案中のこの企画。
その内容は、
書籍出版として動き出した企画も、会議で通らなかった企画も。編集部が毎週の企画会議で提案する企画をnoteに掲載!
「出版社ってこんなことしてるんだ」「この企画面白そう」「こんな本が欲しいんだけどーー」「それ、ホントに出たら面白そう!」
と、そんな声を交わせる場所が作れたらいいなと思います。
(※まだお試しなので、内容が変わる可能性もありますが……。)
今回は【お試し版】第三回です。
第二回同様、翻訳本企画。中でもアートブックのジャンルで挑んでみました。
それでは、よろしくお願いします。
ウィッチャー コンプリートガイド
(2018/12/17 アルバイター)
●企画背景
翻訳企画です。
内容自体はよくあるゲームや小説の設定集ですが、知名度があるにもかかわらずまだ日本語版が出ていないので挙げさせていただきました。
【ウィッチャーとは】
舞台は中世ヨーロッパ風のファンタジー世界。
怪物退治を生業とする主人公ゲラルトの旅を描くダークファンタジーです。
大人向けの作品で、ストーリーは重く暗いものが多めですが完成度が高く、ゲームシリーズは全世界で3300万本の売り上げを達成しています。
1番売れたゲームシリーズの〈ウィッチャー3〉は4年前に発売された商品ですが、国内で40万本以上のセールスを記録したソフトです。シリーズの新作が2018年の10月に出ており、また近々ネットフリックスでドラマもやるそうです。
●企画趣旨
翻訳本になります。洋書版は2015/5/19に販売開始。
ポーランドのAndrzej Sapkowskiさんが書いた『魔法戦士ゲラルト』を原作とした〈ウィッチャー〉シリーズの解説本です。
世界観や、登場人物、魔法、モンスターの解説がメインになります。
文章もありますが、コンセプトアートが全体的に多い印象で、ファンにはかなり刺さる本だと思われます。
版権がどうなっているかは調べられていません。すいません……。小説や漫画はすでに翻訳本が出ているので、もしかしたら版権を取られているかもしれません。
●構成
1.【イントロダクション】
2.【世界とその住民】
土地の歴史をカバーし、最初の住民、人間の到着、戦争、地理、そして最後に異なる王国の。さまざまな地域を描いたアートと一緒に紹介文が掲載。
3.【ウィッチャー】
ウィッチャーとは何なのか、何をしているのか、どのように考え行動しているのか。彼らの訓練、銀色の剣、メダリオン、などの解説。
4.【大陸の魔法と宗教】
どのような魔法があって、どのように使用するか、それが持つ力、呪文の種類、禁止された魔法、魔法を使う訓練について解説。宗教セクションでは、さまざまな宗教について話しています。
5.【北国の獣】
さまざまな種類のモンスターとそれぞれの特徴を網羅しています。吸血鬼、包茎、狼男、ドラゴン、グリフィン、ゴーレムなどなど。
6.【リヴィアとゲラルトの物語】
最後の章は42ページです。過去の〈ウィッチャー〉シリーズをプレイしていない読者のためのストーリ補完のようです。特定の人とのウィッチャーの関係、彼の目標、モンスターが彼を殺そうとしている理由、政治的計画などなど。
ーーーーーーーーーー編集部のコメントーーーーーーーーーー
「ファイナルファンタジーみたいなものですかね? これほど人気なのであればありではないでしょうか。熱量も高めだと思われますし」
「ファンにどれだけ熱量があるのかは見極めたいところです。これが来るというのであれば先取りで。ハマるとこういうの長く続いてくれていいのですが」
「↑同じく」
「日本での人気度合いがわかれば即OKになるのでは?」
「↑確かにその可能性は高いですね。一度ハマると長続きしますし」
「ファンがどれだけいて、その人たちは本を買う層なのかは気になる所ですが、様々な設定のルーツが気になる身としてはおもしろくなりそうだなと。宗教・神話・民話など下調べ大変そうです」
「元本が出てから3年……ちょっと微妙な期間な気がします」
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企画は以上になります。残念ながらこちらも不採用でしたが、こういった翻訳モノのアートブックの需要がどれほどあるのかは気になる所ですね。ウィッチャーシリーズだけでなく、アサシンクリードシリーズやThe Last of Usのアートブックも未翻訳ですし。
質問、意見、感想お待ちしております!
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