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食品業界でも脱プラ加速

近年、様々な業界で脱プラスチックの動きが見られるようになっています。その動きは、食品業界のパッケージにも影響を与えています。

通常、その食品の”顔”である包装容器の見直しを議論する理由は、商品のリニューアルのためです。しかし、近年の脱プラスチックの動きにより、環境保全やSDGsへの配慮を理由としたパッケージの見直しが増加しています。

日本ハムでは1月末、「断髪式」と題してソーセージの巾着型パッケージの上部をはさみで切り落とす動画をインターネット上に公開しています。贈り物のような見た目で売り場で目立つという理由から採用されたシャウエッセンの巾着型パッケージでしたが、環境への負荷を減らすため、そのパッケージの廃止に至りました。
その結果、シャウエッセンのパッケージでは約3割のプラスチック削減効果が得られたそうです。こうした大手企業の動きもあり、他社でも同様の包装を廃止する動きが相次ぎ、全体でのプラスチック使用量は大幅に減少することが見込まれています。

他にも、プラスチックの使用量の削減、包装素材の変更などでプラスチック製の包装容器を見直した企業は多数存在します。食関連メディアの「フードクリップ」の調査によると、昨年4月の時点で、直近1年間に包装の見直しを議論した企業は60%にも上り、そのうちの63.5%が環境配慮を理由としたものでした。脱プラスチックの世間の動きに加え、材料費の圧縮も期待できるとされています。

シャウエッセンでは過去の試験販売で、パッケージを変更したことで売り上げが激減したこともあったそうですが、現在パッケージ変更後も売り上げは大きく変わっていないそうです。
このように、消費者の脱プラスチックに向けた理解も進んでいるため、今後も各社の包装の見直しは続いていくと考えられます。そして、環境に配慮した包装が増えることで脱プラスチックの動きは社会にもっと浸透していくかもしれません。

参考文献:読売新聞
画像:日本ハム公式ホームページより引用


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