コーヒー屋さんで教えてもらった、フレンチプレスとペーパードリップの違いについて
先月に引き続き、
とあるコーヒー屋さんでの
“珈琲講義”の内容を
備忘録として書き留めておく。
本より分かりやすくて良い。
◎フレンチプレスとは?
まず、フレンチプレスは
こんな感じのコーヒー抽出器具のこと。
私は割と最近まで
てっきり紅茶を淹れる時しか
使わない器具かと思っていた。
紅茶のティーポットと同じ原理で
挽いたコーヒーの粉を入れて
お湯を入れて何分か置いたら
蓋の裏側に付いている金属フィルターを
押し下げて漉したら出来上がり。
ちなみに淹れ方については
ネットで検索したら沢山出てくるので割愛。
◎淹れる難易度での違い
ここからが本題。
フレンチプレスと
ペーパードリップの違いとして
まず挙げられるのは
ペーパードリップよりも
簡単に出来て、
お店の味の再現性も高いということ。
ペーパードリップをやろうと思うと
ドリッパー
ペーパーフィルター
ケトル
ドリップポット
コーヒーカップ
(コーヒーサーバー)
(コーヒーミル)
等が必要になってくるけど、
フレンチプレスだと
フレンチプレス
ケトル
コーヒーカップ
(コーヒーミル)
位で済んでしまう。
この手軽さは結構魅力的。
しかも、淹れ方の手順も
ペーパードリップに比べたら
かなりシンプル。
大体ペーパードリップの
解説本を見ると
最初40秒で30mlのお湯を
細く出して蒸らしたら・・・
と、かなり細かい指示を出されて
忠実に実行するのも大変だけど、
フレンチプレスはお湯入れて
何分か待ってプレスしたら完成。
簡単に淹れられるという事で
お店の味も比較的再現しやすい。
まぁ、お店と言えば
ペーパードリップが多いと思うけど
それぐらい簡単だという
比喩表現ぐらいに思って良いかもしれない。
◎味の違い
まず、見た目にもハッキリ違うのが
フレンチプレスで淹れたコーヒーは
濁っている。透明なグラスに注ぐと
その違いは一層分かりやすいはず。
ペーパードリップはフィルターを通して
コーヒーの粉にお湯を注いで
味を抽出させる透過式なのに対し、
フレンチプレスはコーヒーの粉を
お湯に浸ける浸漬式なので、
コーヒーの細かな微粉や油分も
フィルターで除去されずに
お湯に抽出されて
コーヒーの色々な成分が
ダイレクトに反映されるため、
それが濁りとして表れるらしい。
一方、ペーパードリップは
フィルターを透過させることで
微粉や油分をカットして
クリアな味わいに仕上げる。
フレンチプレスで淹れた
コーヒーをひと口飲んでみると、
コーヒーの苦味や酸味、香りなど
特徴になる味がコーティングされて
味がまろやかになった感じ。
対して、
ペーパードリップのコーヒーは
コーヒーの持つ苦味や酸味、
香りが前面に出てきて、
豆の特徴をしっかり感じられる。
なので、コーヒーが苦手な人は
フレンチプレスで淹れた方が
オススメかなと思う。
あと、フレンチプレスは
ずっと粉を浸けておく形になるので
時間経過で味わいの違いが
楽しめるのも良いところ。
講義の時も、300mlぐらい淹れた
コーヒーを1時間半かけて
チミチミ飲んでいたけど
そこまで苦くならなかった。
ただ、まぁ、やっぱり
ペーパードリップは
淹れる楽しさがあるからな。
お湯を注ぐと泡が出たり
膨らんだりする粉や
お湯がゆっくりと粉を透過して
雫となって滴る様子を眺めるのは
ハンドドリップでないと出来ない。
◎という訳で
予想以上に、フレンチプレスにも
良い部分がたくさんあるように
思えたので、帰宅後さっそく
ボダムのフレンチプレスを購入。
最初にバッとお湯を注いでしまえば
あとは数分置いといて飲むだけなので、
かなり楽チン。挽き方をミスって
だいぶ薄めに出てしまったけれど
これからフレンチプレスに適した
挽き目を習得していこうと思う。