散歩のついでに富士山は登れない
2か月前から眼鏡を替えているのに誰にも気づいてもらえない鵫巣です。
少し以前の話しになりますが、私が所属しているコミュニティーのあるメンバーさんが、「そうだ!経営者に聞いてみよう」という単発イベントを立ち上げ、現役の経営者のメンバーさん2人と、私も元経営者ということで3人がパネラーとして参加したことがあります。
私たちはあらかじめ
「経営者になって意外だと思ったことは?」
「経営者はいつもどんなことを考えているの?」
「どうすれば社長(組織のトップ)になれますか?」
という3つの質問を渡されていて、それらの質問に答える形で進んでいったのですが、そこでちょっと驚いたことがありました。
私たち3人は、それぞれ別個に質問に対する答えを考え、事前のすり合わせなど一切していなかったのですが、3つ目の質問の「どうすれば社長(組織のトップ)になれますか?」という質問に対し、表現の差こそあったものの、3人とも同じ内容の発言をしたのです。
それは「若い時から『将来は社長(トップ)になる』と決めていた」ということでした。
そしてその理由もほぼ同じで、「社長になって、もっともっといい会社にしたい」「自分が学んだことや目指していることを具現化し実現するには、社長になるしかない」と、若い時から考えていたというのです。
3人の中のひとりがこう言いました。
「社長になれるかどうかは、最終的には時の運だ。でも、なるぞと思っていないと、その確率は限りなく小さくなり、仮になっても、なったあとが大変だと思う」
ここはとても重要なポイントですが、3人とも「社長になる」ということが「ゴール」ではなく、いい会社にしていくための「手段」だと考えていたということです。
そして、その彼が「この中で、自分は将来社長を目指すぞという人は手を挙げてみてください」と聞いたところ、10名近くが手を挙げたとのを見て、実に頼もしく感じました。
今、20代、30代の方々、また、40代のマネージャークラスの方々も、自分がどこを目指すのか、そしてそれは何のためなのかを明確に持ってほしいと思います。
決して、ポジションを「ゴール」にしてはいけません。
大きな仕事を成し遂げたい、それにはそれなりのポジションが必要だ、という具合に、目指すポジションはあくまでも自己実現のための「手段」です。
そうすると次第に見える景色が違ってくるし、努力のポイントも変わってくるはずです。
あとは、「時の運」です。
そういう意味で、私はタレントの「王林」さんが大好きです。
今、24歳ですが、「将来は青森県知事を目指す」「青森の魅力を全国に発信していくために」とテレビなどで明確に宣言している姿に好感を持っています。
彼女がトップに昇っていくのを楽しみにしています。
大きな目標を持つことの意味は、とても大きいものだと思います。
散歩のついでに富士山は登れませんから。
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鵫巣和徳(とうのすかずのり)@AOZORAコーチ (@aozora_tohnosu) / Twitter