ほんの少し褒めていただき、とてもうれしかったお話し
私が2年前から参加しているコミュニティには、たくさんの分科会があってそれぞれ思い思いの仲間たちが集まって、自主的に勝手に楽しくやり取りしているのですが、その中に英語の得意な女性のYコーチという方が運営している「英語で朝活」というグループがあります。
毎週日曜日の朝7時から1時間、英語やTOEICに興味のある人たちが集まって英会話を楽しんでいる会なのですが、実は私は以前からとても興味があって参加したいなと思いつつも、どうしても一歩踏み出せずに悶々としていました。
私はたいていのことにはNTP、ノータイムポチで深いことは考えずにポチっとすぐに参加するタイプなのに、この「英語で朝活」だけはなんだかんだと言い訳を作って参加を先延ばしにしてきました。
でもついに先日、主催者のYコーチにメッセンジャーを送って「今何人くらいでどんな感じでやっているんですか?」とちょっとだけ様子をうかがってみたところ、すぐに大歓迎のメッセージと共にFacebookグループの招待を送っていただき、さらには「皆さん、鵫巣さんが参加されます~!」と投稿されたもんですから、もはや引くに引けなくなってしまい、先週の日曜日から参加することになりました(笑)。
先週は第一日曜日ということで、第一はTOEICの試験対策をやっていたのですが、2回目の今朝の会は英語でフリートークの回で、皆さんが英語で雑談を楽しむという時間でした。
実は私は小学3年生くらいの時から近所の教会の英会話教室に通っていたので、中学生くらいの時にはごく簡単な日常会話はできていて、中学3年生の時に英検2級という高校3年生くらいのレベルの試験に合格したりして、英語はいつも得意科目でした。
でも、高校になってグラマーや丸暗記主義のリーディングの授業がつまらなくなり、さらに就職してからは英会話を全く使うことのない仕事に40年間にわたって従事してきたために、ほとんどの英単語を忘れてしまっていたし、ヒアリング能力も全く衰えていて、この朝活に参加するのはどうしても恥ずかしい、まったくしゃべれなかったらみっともないしと、ずっと躊躇していたわけなんです。
でも、今62歳になって、かつて学んだことを無駄に終わらせたくないという気持ちが強く芽生えてきて、そして、コロナが終わればまた海外からたくさんの観光客が来るだろうし、その時にガイドのボランティアをやりたいという気持ちもあって、勇気を奮って参加したという次第でした。
今朝のオンラインが始まって、皆さん順番で英語での雑談が始まり、最後に私の番になって
「40年間、英語とは無縁の環境にいたので、中学英語からやり直します」
と片言の英語で精いっぱい話をしました。
すると、参加者の中の大手企業のシンガポール法人の社長さんから「鵫巣さんはとてもいい発音をしていますが、そんなナチュラルな発音をどうやって身につけたのですか」と質問してくださいました。
私は英語は幼いころに習い始めたということと、中学生の頃に夢中で聴いたり歌ったりしていたビートルズやカーペンターズなどの英語の曲から学んだ点が大きかったのでそう、答えました。
でもその時私は、初めての参加でとても不安な気持ちでいたところに、発音がいいですねと、ほんの少しのほめ言葉をいただいてとてもうれしくなり、参加してよかったなあ、また来週も参加しようという思いと、もっと勉強して日常会話ができるようにしようという決意を新たにすることができたとともに、今日一日がとても幸せな気分で過ごすことができました。
これってとても大切なことで、新年度に入って多くの職場で新しいメンバーが入ってきていると思いますが、最初は誰でもものすごく不安な気持ちを抱いているはずで、そんなときに彼ら彼女らの、ほんの小さな長所や強みを見つけてそれを声に出して直接ほめてあげることができれば、きっととてもうれしい気持ちになって明日への勇気が湧いてくると思います。
この会への参加にあたって思いっきり背中を押して崖から突き落としてくれたくれたYコーチと、私のたどたどしい英会話をほめてくれたシンガポールのNさん、本当にありがとうございました。