見出し画像

短編小説「これ虫?」

西暦30XX年、二人の青年は砂漠で見たことのない生物に出会った
「これ虫?」「それにしてはでかすぎん?」
「カラフルだな」「きもちわりぃ」
「ぜんぜん動かんな、刺激してみよ」「え、まじで」
青年はそれの腹部をつつく

「転がった」「きもちわりぃー」
「なんか黄色っぽい液体がみえる」「きもちわりぃ~」
「でもこれ、死んでるんじゃね?」「うん、死んでる」
「教授に見せに行こうや、新種かもだし」
青年達はそれを持ち、教授の部屋に向かった

「で、教授、これはなんていう生き物なの?」「まさか新種?」
教授は答えた
「これはペットボトルだ。この世界を砂漠だらけにしてしまった原因の物質の一つだ」
「まじで?!俺触っちまったよ!」「教授!こいつ死なねぇよな!」
分厚い本をめくりながら教授は答えた
「あぁ、あった。これはペットボトルの中でもドデカミンというらしい。害はないから安心しなさい」

いいなと思ったら応援しよう!