家への思い【2】
私には実家がありません。
生後から小学校に上がる頃まで住んでいた母方の祖父母の家が唯一実家と呼べる場所でしたが、道路拡張の立退でなくなってしまいました。
幼稚園の頃祖父が、中学の頃に祖母が亡くなってからは住人が同居の叔父のみになってしまい、母と叔父が仲が悪かったので連絡を取り合うこともなくいつのまにか立退が終わり、置いたままにしていたいくらかの私物と共に消えました。
なので家というものに対する憧れや執着は強い方だと思います。
自分に帰る場所がない分、子供達にはそんな思いをさせたくない。
歳をとった時、家賃が払えなくなる心配もなく暮らしていたい。
そんな思いも夫の出鱈目で儚くも砕かれるわけですが。
とりあえず来世では袖さえも触れないようお願いします。
夫と暮らすのは現世だけで十分です。
鬼灯様に金棒でぶん殴ってもらえれば多少気が済みます。
そんなこんなで疲れ切った私、最近はとにかく一人暮らしに憧れています。
YouTubeでルームツアーを観ていると、好きなものを好きなところに置いて、誰にもそれを崩されることのない夢のような世界が広がっているわけです。
小物をたくさん飾っている人はどうやって綺麗な状態をキープしているんだろう、と尊敬の念を抱きます。
スッキリよりは物がゴチャッとたくさんあってカラフルな部屋が好きなので、埃との戦いは最たる課題です。
最近では昭和レトロもいいなぁと思うようになりました。
前はダサいとさえ思っていたオレンジや黄緑の棚が欲しくてしかたない。
しかし一部にあのテイストを入れるのは浮いてしまうから使いこなせないなぁと見るだけでテンションを上げています。
りんご箱で棚を作っているのも素敵です。
逆にスチールやシルバーの業務感のある什器もいいですね。
SMAPに「僕の冷蔵庫」という曲があって、歌詞に出てくる夏の雲が映る銀色の冷蔵庫に憧れを持ちました。
曲の世界観が爽やかで明るくてキラキラしていて漠然と「こんな生活がしたい」と思ったものです。
今使っているのは新築祝いに義母から頂いたミントグリーンの冷蔵庫。
当時、家庭用で銀色の冷蔵庫は見かけなかったので仕方ないのですが、今はたくさんあるので次に買い換える時は絶対銀色!と決めています。
とはいえこの冷蔵庫も義母の形見になってしまい、壊れることなく動いて欲しいなとも思います。
ここまで書いてみてもテイストがバラバラですね。
カラフルでナチュラルでメタリック、キャラクターはたくさん飾りたい。
そりゃ散らかるわ🤣🤣🤣
次回に続く→