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游明朝は大好きだけど游ゴシックは苦手という話

 最近、某海外バンドの新作Tシャツにゴシック体の日本語が使われていた。わたしには絶対フォント感というやつがないので良く分からないけれどもMSゴシックに似ていると思う。海外の方がわざわざ日本語を使ってくれて嬉しい……と同時に、他のデザインはとても良かったので日本語にも素敵なフォントはたくさんありますよ、という気持ちにもなった。良く分からない漢字にひらがな、フォントなんて気が回らないとは思いますが、文字部分は折角なら日本人のデザイナーさんにお願いして欲しかった。


 そんな訳で、フォントのことを話そうと思います。最初にフォントを意識したのは研究発表のとき。先輩がArial+メイリオ推しで、違うフォントで添削をお願いするとしれっとフォントが変えられているくらいだったので、わたしも自然とそちら派になりました。Arialはアルファベットももちろん数字も綺麗だし、大きなプロジェクターでもポスターでも読みやすい。メイリオも自然と馴染むなと思って、そこから変えていません。探せばもっといい組み合わせはあるのかもしれないけれど。
 逆に游ゴシックLightはデフォルトになっていがちなんですけれど、びっくりするくらい見えにくい。全体的に細いのが理由だと思います。Lightじゃなければ綺麗なフォントだと思います。でもデフォルトのせいでこれを使う人が多かったりして、ああ……先生は指導してあげて……と思います。

 見やすさという点では、UD教科書体なんかも良いのでしょうか。今のところ大学では使っている人を見たことがありません。柔らかい感じがするけれど、教科書に使われているから長文向きなのかな。文字が読みにくい人にも対応しているフォントらしいので、使いこなせるようになりたいです。

 それと、見えにくいという点では色も大事ですね。色の組み合わせによっては色覚異常の方にとっては全部同じような色だけど……?となる可能性があります。わたしオレンジと青の組み合わせが好きなので多用していますが、他にも組み合わせは色々あるようです。グラフの色が多くなると、この色使える!?とパニックになってくるので(最終的に形で区別してしまう)、一覧表はありがたいですね。

 見えやすさ、という点では図の位置がずれていないか、フォントの大きさが統一されているか、などなど沢山の指導をしていただけます。そうするとだんだん自分も他の人のスライドが気になってくる……。もし後輩が出来たら、優しく分かりやすく伝えられるようになりたいです。


 デザインの話だと、よく言われる「青春っぽい本のタイトルに使われる手書き風の斜めのフォント」ですが、あれ結構好きです。まさに青春っぽさというか、一瞬の儚さが表現されている気がして。ただ、今流行っているので(もしかしてもう古い??)いろんな場所で見て辟易する人もいると思います。似たような表紙やポスターだと興味が失せちゃったりしますし。

 同人誌を出したり他の方のを頒布して頂いた経験があるので、そっちのデザインも分かるようになりたいです。個人的には、やっぱりMSゴシックは使わない!!という自分の中の掟があります。探すと結構良いフリーフォントがあるので良く使わせて頂いています。なぜか作るの好きなんですよね、表紙。どの紙を使うか、マットコートがツヤかコートなしか、箔押ししちゃうか、遊び紙は……などなど考えることが多くて楽しいです。イメージ通りのフォントが見つかると踊って喜びます。わたしは小説書きなのですが、小説を書く方は表紙作りが苦手な人が多いと知って少し驚きました。ひとりだけ楽しんでいたようです。
 小説本文は游明朝の9ptを使うことが多いです。他の明朝体よりなめらかというか、流れるような感じと読みやすさが両立されている気がします。そんな訳でお気に入りです。

 早く次の本を出したくなりました。原稿、進まない〜〜!!!

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