ひとりでいっか、
なんだか、沢山の人の集まりは苦手だ。飲み会とか。いや、飲み会は好きだったんだけど。たぶん許容できる人数は自分も入れて4人まで。それも出来るだけ、こう、「ピュア」じゃない人がいい。例えば恋愛とか結婚とか子どもとか将来の話をあんまりしない人の方がいい。
読んだ本の話とか、考え方の話とか、面倒だからさっさと死のうぜとか、そんな話が出来る人がいい。
そういう話を出来る人は少ないので大事にしたいと思う。
でもやっぱり、賑やかに楽しそうにしている人たちが羨ましくなってしまう。そういう人の方が多く見えるし。
いいな、元気な人は。いいな、世界に裏切られたことのない人は。いいな、純粋に常識を疑わずに生きている人は。羨ましいな。
恋バナ、誰かの愚痴、噂話、そんな飲み会は全然楽しくない。いや、ちょっとは楽しく参加できるかもしれないけど。途中で嫌になっちゃう。そして別のことを考え始めて、僕はそこにいるのにいないみたいな感覚に陥る。早く帰りたいな、と思う。まだ馬鹿みたいに大量に酒を飲んでくたばる治安の悪い飲み会の方が好き。
もっとじんるいをほろぼす有効な手段とか、倫理的に問題のある数々のこととか、僕たちを縛るクソみたいなしがらみのこととか、そんな話をしたい。つまんない、普通の話じゃ。
だからひとりでいっか。こうして文章書いてひとり満足してれば。隣には大好きなぬいぐるみ。寂しかったら抱きしめたらいいし。眠くなったら眠ればいいし、不安になったらお薬があるし。
だからひとりでいっか。