作ること、生活すること、生きること
僕は生活が苦手だ。朝に起きる。にがて。朝ごはん。なんとか食べる。着替える。けれどまたベッドに。なんとか起き上がる。外に出る。人混みに疲れ、逃げるように帰ってくる。毎日安い冷食を食べる。薬を飲まないと寝られない。そのくせ昼寝はする。お風呂に入れない。
日々の、同じように巡る生活というものを、自然に、しかし着実に歩むような、そんなことが苦手だ。昔は出来ていたような気がする。でも遠い昔で、夢か前世なのかもしれない。
生きている実感がない。ただ不安と焦りばかりが募る。生活を、人生を終わらせたくなる。
だから僕はものを作る。それが怖いから。何かが怖いから。ものを作るとき、それを忘れられる。少しだけ吐き出せる。
ものを作れなくなった、その時、本当に死んでしまうのだろう。ものを作ることが生きること。僕にとって。