ぐちゃぐちゃ
リアルでもネットでも、僕が精神疾患を患っていると言うことをあまり話していない。今は少しずつ話せるようになってきて、知っているひともいるのだけれど。でもはっきりと、今日頭痛いみたいなノリで、今日メンタルだめです、とは言えない。
初めは自分自身がスティグマに囚われているという話を書こうと思っていた。精神疾患に対する偏見。あいつメンヘラなんだってさ。病気なんだ、じゃあ配慮しなくちゃ、面倒くさいなあ。こっちだって疲れてるし落ち込むことくらいあるよ。
そんな誰とも知れない声が頭の中に響く。本当は誰もそんなこと思わないのかも知れない。だからこれらは僕の中の、精神疾患患者に対する偏見なんだと思っていた。
確かにそういう面もあると思う。だから少しずつだけど、周りの人に事情を話したり助けを求めたりしている。でもやっぱり大きな声で病気なんだって言う勇気はない。例えばTwitterで病みツイなんかしたらフォロワーは減るし。フォロワー数とかどうでもいいけど。嘘。
そこまで考えて、もし他の病気だったとしても他のひとに言うかなと思った。目に見えるものなら話すだろう、たぶん聞かれるから。でもそうでもなかったとしたら。今の病気よりは言いやすいかも知れない。でもやっぱり言いふらしたりだから面倒見てとか言わないと思う。
それは僕が自己開示するのが苦手というのもあるし、自分は病気なんだ、と口にする度にのしかかる何かがあるからだとも思う。
こんな病気なんだ、と口にする度に自分のアイデンティティが病気に乗っ取られそうになる。やっぱり不幸なんじゃないかとかなんで僕がこんな病気になったのとか。
だから僕にはうつや不安障害があって、と話すには勇気がいる。心を守るためにヘラヘラ笑いながら話す。
そういえばスティグマの話をしたかったんだっけ。こう書いてみてやっぱり、身体的な疾患より精神疾患の方がなんとなく言いにくい気がする。たぶん、身体的疾患は原因がはっきりしていたり、何かの数値や画像に裏打ちされた診断が付くからだと思う。でも精神疾患はそうではない。僕が話して、お医者さんがあなたは病気ですよと言ったらそれで病気。だから他の病気と違う。もしかしたら勘違いかもしれないって思う。ただの怠けとか甘えとか。僕が話を盛ってるとか。僕の記憶違いとか。
精神疾患には、確かなもの、というものがないのかもしれない。助けてが言いにくい理由のひとつかもしれない。確かに病気だって感覚が僕にすらないのだから。病院に行ってないひとならなおさら。
なにか、縋るものが欲しいな