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動物園から象が消える日!夜活で知った動物たちの危機

「思いどおりの文が浮かばない」「キーボートを打つ手が止まった」などと、パソコンの前で仕事態勢に入ってはいるものの、さっぱり課題に取り組めない。ライター業をしていると、こんな日もあります。これはまさに、そんなときに見つけた話題です。

えっ!動物園から象がいなくなっちゃうの?

そうなんだ、そんな日がもうすぐくるかもしれないのかなぁ…。

ことの初めは執筆最中のネットサーフィンから始まる!

沖縄の観光案内の記事を、夜活で執筆している最中のことです。
「情緒あふれる南国の雰囲気に癒やされるエメラルドグリーンの海」なんて、ありきたりの表現だ~。
「透明度の高い海中には、色鮮やかなサンゴ礁が広がり、かわいい魚たちに出会えます」…ある、ある、こんな文章。ついさっきも雑誌で読みました!

「うぅ~ん、もっとインパクトの表現はないものか」と、コーヒーをごくごく飲みながら、「ああでもない」「ここでもない」と、沖縄情報をネットサーフィンしながら眺めていたときに目にしたサイトの中に、「今、ウミガメが絶滅の危機にさらされている」という記事を目にしたのでした。

沖縄の住人なら、ウミガメもなじみのある動物(正式には爬虫類の一種)かもしれません。しかし、水族館くらいでしか見ることがないわたしにとっては、「ウミガメ、幻の動物になってしまうのかなぁ」程度にしか感じなかった内容です。

ところがその日は、なかなか頭が仕事モードに戻らず、沖縄のウミガメ絶滅の関連キーワードから、ネットサーフィンで飛んだ「絶滅する動物」というサイトに、とっぷりはまってしまったのです。

動物園の人気者!大きな耳、長い鼻、そしてつぶらな瞳が憎めない、あの巨大動物の「象」が、今、絶滅の危機にさらされているという記事でした。

象に会えなくなる日がすぐそこまで来ているかも!

出典先:https://pixabay.com/photos/baby-elephant-close-up-elephants-5126326/

象が絶滅の危機にさらされている理由は

  • l  地球温暖化によって生息地の森林から食べ物や水が減り生存が脅かされていること

  • l  産業資源のために森林地帯の樹木の伐採が進み象の生息地の減少したこと

  • l  牙を狙った狩猟が盛んにおこなわれていること

こんなことが、絶滅危惧種となっている理由だそうです。

残酷な面をもつ人間の姿に目を覆った夜

出典先:https://pixabay.com/photos/animal-elephant-mammal-species-6911639/

象が絶滅危惧種になっている記事を目にして、ふと、あるとき、野生動物の保護活動に参加して、象の密猟に関して、その様子を語ってくれた友人の話を思い出しました。絶滅の危機にある野生動物を守るためにできた条約の中には、象の牙の密輸禁止も掲げられているそうです。

条約によって密猟は減少したと言われつつも、牙を売りさばくためのむやみな象の狩猟は、現在もまだ終止符はうたれていないのだと。

アフリカに生息するアフリカ象は、象の種類の中でもとくに体が大きく、オスは立派な牙をもっているので、密猟者の絶好のターゲットだそうです。牙を目当てに象を猟銃で倒す。銃で撃たれた象は、倒れて立ち上がれなくなるものの、体が大きいため、2~3日は生き続けるのだと。

しかし密猟者は象が倒れるとすぐ、まだ息があるうちに、横たえた象から牙を引き貫く。そのとき象は、表現できないような悲鳴を上げるのだと、実際に現地で象の狩猟現場の取材にあたった友人の話を、思い出しました。

まだ息の根があるときに牙をむしり取る…
その痛みに耐えかねて上げる象の悲鳴…
なんとも切ない話ですね。

象の牙は、装飾品や三味線のバチ、ギターのピック、ピアノの鍵盤などに人気の素材だとききます。象の密猟は牙だけではありません。牙をもたないメスの象に目を付けた密猟者は、その革をはぎ取り高価な装飾品として取引するそうです。

大人の象だけではなく、逃げ足の遅い子象や、親を殺され横たわっている親象のそばを離れようとしない子象を射止めては、皮をはぎ取る、もしくは、はく製にする密猟者もいるのだと。

この人たちはどんな気持ちで子象の皮をはぎ取るのでしょうか。エサを得るために、狩りをするライオンの姿に目を覆う人がいますが、人間はライオンよりももっと残酷な生き物なのかもしれません。

日本の動物園で象が増えない理由

出典先:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/%E6%98%BC%E9%96%93%E3%81%AE2%E9%A0%AD%E3%81%AE%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%82%BE%E3%82%A6-5v-5WjeAr7Y

日本には野生の象は生息していません。象が生息する現地で、絶滅危惧種に指定されているのなら、今後、日本に象がやってくることはない。ならば、「象の存続ために、今、動物園にいる象から子孫を増やしていけばいいのではないか」と、だれもが考えることでしょう。

ところが動物園の象は、繁殖管理がとても難しく、出生率はとても低いのだそうです。2020年10月に、東京の上野動物園で象の赤ちゃんが誕生したときは、大きくニュースにも取り上げられました。しかしその赤ちゃん象は、飼育歴134年で初めて生まれた子象です。

象の寿命は60年~80年。野生の象ですら少産で、1回の出産で1頭しか赤ちゃんを産まず、一生の間で多くても3頭ほどしか子を産まないと言われています。

また、現在各地の動物園にいる象は、高齢となり、出産どころが、飼育員たちの課題は高齢の象の健康管理だそうです。「象がいなくなる日もそんなに遠くない未来だろう」という小さく書かれたコメント欄を見て、涙がポロリ…。

未来の子どもに本物の象を見せるためにできること!

出典先:https://pixabay.com/photos/elephants-africa-okavango-delta-55255/

古代には、象よりも巨大なマンモスの生息が記録されています。何億年前には、今では漫画や造形物でしか知らない恐竜が確かに存在していた時代があったことが、動物学者たちの研究により明らかとなっています。

所説はありますが、それらの動物は、狩猟や地球の気候変動などによって絶滅してしまったとされて、今では想像するしかない架空の動物になってしまいました。

それを考えると、これから先の子どもたちは、イラストや模型を通じてしか象を見られない未来も想像できます。地球の温暖化、インフラ整備、生息地の喪失、商業目的の狩猟。象だけではなく絶滅の危機のピンチに立たされているのは、ライオン、サイ、トラ、そしてパンダも同じです。

未来の動物園では、象やライオンなどは姿を消し、その代わりに猫や犬、カラスなどが園内に飼育されていることを想像してしまいます。

本物の象や絶滅の危機にある動物を未来の子どもたちに残すために、持続可能な方法を支持して、環境問題に真剣に向き合うことの大切さを感じました。しかし、今、自分にできるとこと言えば

  • l  ゴミの分別

  • l  冷暖房器具の節電

  • l  買い物に行くときはエコバッグを持参する

  • l  省エネ家電を選ぶ

こんなことくらいです。でもその小さな1歩が積み重なって、絶滅の危機にある動物たちの未来にも希望が生まれるのだと信じるしかありません。

あなたの思いを文章にして情報発信してみよう!

出典先:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/macbook%E3%82%92%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%86%99%E7%9C%9F-_UeY8aTI6d0

「透明度の高い沖縄の美しい海…」
「鮮やかなサンゴ礁…」
沖縄情報検索から、全く違う方向にパソコンの画面が吹っ飛んでしまった夜でした。

象をはじめ、動物たちが絶滅の危機にさらされている問題は、単に彼らの生存だけでなく、地球環境全体にも深刻な影響を与える大きな課題です。悲しい気持ちになるけれど、1人では、全く歯のたたない難しい問題。

自分たちにできることは、きちんとゴミを分別することなど、とても小さなことだけかもしれません。その中で1人では解決しきれない難問を、文章にまとめてnoteなどで発信してみることも、環境問題に向き合う小さな1歩ではないでしょうか。

実際に心に思うことを書いてみて、「主観的すぎてはいないか」「問題提起に共感を得られる文章が書けているか」「読みやすくわかりやすい文になっているか」と心配なら、ライターゼミの「記事執筆道場」でフィードバックしてもらってみてはいかがですか。

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2023年最後の月となる12月。
この記事は、ライターゼミ Advent Calendar 2023 - Adventar に参加した記事です。参加者の皆さんの記事も、ぜひお読みください。

2023年の振り返り

2023年6月からライターゼミに参加させていただきました。参加して半年。あっちにぶつかり、こっちにぶつかり、ときには場違いなところに顔を出してしまったり…。今週から、新規の方が参加してきます。しかし、まだまだわたしも半人前。ライターゼミの皆さん、来年もどうぞよろしくお願いします。

★来年の抱負★

仕事:取材ライティングコースを受講し、取材に挑戦!・・・でいるかなぁ
私事:noteの作成。油絵で二科展入賞を目指す
志事:(・・・模索中・・・)
使事:2023年はWebライターコース一色の1年。家族の食事も、この1年、何回カレーライスが食卓に並んだことか。というわけで、2024年は夕食作りにも時間を使う(アドベントカレンダーの「24時間ラジオをのぞき見!『そわかさんの食いしん坊バンザイ』」の中から、そわかさん宅の献立をパクる♪)

みんなのカレッジ:バナーコース【初級】での学びの成果


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