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「勉強したつもり」から脱却せよ!記憶定着に有効な勉強法


あなたは、「あれ?この前勉強したのに思い出せない」という経験はありませんか?
残念ながら、我々人間の脳は、継続して使わない記憶は忘れてしまうようにできています。特に、覚えたてのことについてはすぐに忘れてしまいます。
では、意図的に記憶を留めておくことはできないのかというと、そんなことはありません。
勉強方法を工夫することで、可能になります。
本記事では、薬剤師である筆者が実践している勉強法を交えつつ、記憶の定着が良い勉強法を紹介します。
困っている方はぜひ参考にしてください。


記憶の定着が悪い原因

一度覚えたことが思い出せない原因は、アウトプットが不十分であるケースが多いです。
今回お伝えしたい方法は2つあり、いずれも勉強におけるアウトプットに関してのお話です。

方法1

まず1つ目は「接触回数を増やす」です。

覚えたいことについて、一定期間中に繰り返しアウトプットを行います。
この方法は1回あたりの接触時間は短くても構いません。
肝心なのは、接触回数を増やし、その事柄についての記憶をよびさます回数を増やすことです。

例として、英単語の勉強について挙げます。
記憶したい英単語のスペル、和訳、使い方等、数十秒から数分で確認し、見ない状態で思い出します。
最初はこの作業を数時間間隔で行います。数日続けたら、その後は1日ごと、隔日、1週間ごとと間隔を伸ばします。
これで終わりです。

これだけ?と感じるかもしれません。
繰り返しになりますが、勉強1回あたりにかける時間よりも、思い出す回数が重要なのです。

会う頻度の高い人は意識しなくても記憶することは容易ですが、頻度が低い人は難しいですよね。

よく通る道は無意識に記憶しますが、あまり通らない道は覚えていたとしても曖昧ですよね。少なくとも私はマップ頼りになります。

家事をする頻度が高くなると、キッチンのどこに必要な道具や調味料があるかを記憶し、思い浮かべた瞬間に足がその方向に動き出すようになります。

ログインIDやパスワード等の、そのもの自体に意味がない文字や数字の羅列ですら、何度も入力をしていれば自然と覚えてきます。

これらの記憶は、覚えようと意識しているか否かに関わらず、自然と記憶でき、思い出しやすい情報なのではないでしょうか。

上記の例のように、人の記憶は長期記憶と短期記憶に棲み分けされており、使う頻度が高いものが長期記憶になりやすいという傾向があります。

この原理を利用し、接触回数を増やすことで、記憶を留めておくことが可能になります。

方法2

2つ目は「自分の言葉に置き換えて説明する」です。
アウトプットの質の部分のお話になります。

「勉強したつもり」という状態について

よくありがちな「勉強した気になった状態」とは、他人の言葉をそのまま記憶した状態のことを指します。
記憶を引き出す際には自分のボキャブラリーの中から言葉を選択して表現するため、他人の言葉のままだと引き出せないという事態に陥ってしまいます。

代表例として、マニュアルをそのまま暗記しても、業務ですぐに使いこなせないことが挙げられます。
専門用語についても、自分の言葉でかみ砕いて説明できなければ、他人に聞かれたときに説明できませんよね。

このインプットとアウトプットの乖離が引き起こす現象が、「勉強した気になっている」状態なのです。

解決策

では、具体的にどうしたらよいのか。
簡単です。自分の言葉に置き換え、説明文を作ってください。

説明文まで作る理由は、自分の理解度を確認するためです。

説明文を作成する上で、「これなんだっけ?」や、「この説明ができる根拠はなんだ?」と躓きます。

不透明な部分を洗い出し、さらに深く理解するチャンスとなるわけです。

同時に、忘れていた部分を思い出す過程にもなるので、1つ目として説明した「接触回数を増やす」ことにも繋がります。

遠回りをしているようですが、これが一番の近道です。

デメリットとしては、最初は時間がかかるということくらいでしょうか。

この方法のメリットとデメリットを比較して考えると、メリットの方が大きいと私は考えます。

まとめ

以上、2つの方法について解説しましたが、いかがでしょうか。
真新しい情報というよりは、「なんだそんなことか」という内容だったと思います。
正直、勉強に近道など存在しません。あったら皆使ってます。

今回提供した方法が全ての方に効果があると保証することはできません。
しかし、行動しなければ現状を変えることはできません。

この記事を読んでいるということは、少なくとも、記憶に関して困っている方だと思います。
ぜひ、改善方法の1つとして、試してみてください。
この記事が、あなたの人生を少しでも良い方向へ導いていくことを願っております。

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