試験合格までの道筋
💊合格からの逆算(バックキャスト思考)💊
まず大事なのはゴールを見据えたスケジュール立てです。
まず試験まであとどれくらいの猶予が残されているのか把握、何を、どのように、どんなペースで何周する予定なのか、自分はどこまで勉強すれば受かるのかをメタ認知することが重要であり、プランニングを大きく左右します。
・人によって勉強の得意不得がある
・人によって置かれている環境が異なる
→働いている社会人、家事や子育てで時間がない人、学生、etc....
属性が人それぞれ異なるので、自分にマッチしたスケジュールが必要になってくるわけです。
『何を』
まずはしっかりと情報が載っている参考書を1つ持っていればそれだけで十分です。
何をやるかはあまり重要ではなく、ある資源をう活用するかで合否は決まってきます。
たくさん本を持っていても、どれも中途半端で終わってしまっては本末転倒、かと言ってゴロ合わせ集だったり断片的な知識しか載っていない簡易的な参考書であると、絶対的な知識不足で応用が効かなくなってしまいます。
類似問題で解けなくなってしまうのは知識と知識が線で繋がっていない、断片的なものであるからです。
ベースとなる知識をしっかりと参考書を読み込み養うことで、どんな問題にも応用可能な知識・思考力を身につけることが可能となります。
過去問は問題集を購入しても良いですが、ネットに転がっている過去問で十分対応可能かとも思います。
『どのように』
人によってベストな勉強法は異なることを理解しましょう。
ベスト(時間が潤沢にある場合)
参考書を読んでざっと知識を入れる→過去問などの問題を解く→合っていても間違っていても該当箇所を参考書で復習
参考書を1周しただけでは記憶に定着しない、反復することが大事
実践形式の問題を解きながら参考書を復習することで、実質2周目の参考書の読み込みになる
また、問題を解きながらなのでおのずと問われやすい箇所も分かってくる
妥協案(時間がない時)
問題を解く→分からないところを参考書を用いることで、知識の穴を埋めていく
試験で問われやすい箇所をあらかじめ知ることができるのがメリット
ただ、そもそも登録販売者試験を受ける方は医薬業界未経験も多く、分からないことが分からない状態。そんな状態で問題を解いても全てがわからない可能性があるので、参考書で該当箇所を補強したとしても断片的な知識になる可能性が高い
毎回の試験が同じ傾向とは限らない、急に変わることだってあり得る→やった気、分かった気になっただけで実は実力が伴っていないなんてことも、、、
やはり、どんな場合でも参考書の内容をしっかりと吟味し理解する過程が重要です。
❌ノートまとめ(効率が悪い)
勉強とは、分からない状態から新たな知識を身につけ、試験中に解答できる状態になっておくことです。
ノートを使って学んだ内容を綺麗にまとめることは実は単なる作業で頭を使っていることが少ない、つまり時間の無駄になってしまっている場合がほとんどです。
問題を解いたり、学んだことをしっかりと覚えているか思い浮かべたりすることに時間をかけましょう。
手ではなく、頭を使うことが大事!
⭕️記憶を呼び起こす行為(問題を解く)
まさにこれが「勉強」です。
思い出せなかったら即復習、何か他の作業を行っている時に「さっき勉強で学んだこと覚えてるかな」と思い出してみてください。
ex) 家事をしている時、お風呂に入っている時、トイレに行っている時....
疲れますが、記憶に定着させるためには効果絶大です。
エビングハウスの忘却曲線にもある通り人間は忘れる生き物
反復して復習することで長期記憶に移行させましょう、反復こそ正義です(もちろん人により回数は異なります)。
※応用編
短期間で膨大な量を知識としてインプットする方法もありますが、まとまった時間や体力、脳のキャパシティ(鍛えること可能)問題、思考の仕方などのコツが必要です。
ただ、こちらも実は反復の方法を使っていることは共通です。
時間がないから1回のやりきりで終わらそうというものではありません。
短い時間の中でも反復する時間を逆算して取り入れることで実現可能になります。
応用編はちょっと難しいかもしれないので、要望に応じ別途お伝えする機会を設けようと思います。
「どんなペースで」
以下のケースを例として想定してみます。
猶予:試験まで残り3ヶ月
教材:参考書(400ページ)、自分が受ける予定地域の過去問3年分
→これだけでも余裕で受かるレベルの知識は付きます👌
このような場合、あなたはどのようにタイムスケジュールを立てますか?
理想
「2ヶ月で1周は全て終わらせるイメージ→残り1ヶ月で仕上げに入る」
→まず最初の45日間(1.5ヶ月)で参考書を1周読み終えるプランで行こう
→あまり勉強ができない日もあると仮定し1日10ページ読もう、そうすれば終わりそう
→しっかり読み込んだ方が良いから、1ページ平均して5分〜10分かかるかな
→そうすると1日50分から100分(1時間40分)勉強しないとだめだ
→それくらいならいけそうだな or そんなに勉強時間取れない!
(→ここで無理そうなら、どんなプランで行こうかを再考する。始める期間をもう少し前倒しにしよう、平日は勉強できなくても休みの日ならたくさん勉強時間を確保できそう。など.... 無理だと感じたらどうしたらできそうなのかを再度プランニング実行)
→参考書を1.5日で読んだら残りの15日(0.5ヶ月)で過去問3年分を解こう
→間違えた問題だけでなく正解した問題も該当箇所を参考書をみて振り返ることで学習効率アップ!(問われやすい知識が明確になることで記憶定着率が上がります。また、こうすることで重要箇所を参考書の中でも2周学ぶことができます。)
→ここまで完了!残り1ヶ月は参考書をパラパラ読んで今覚えている知識を忘れないようにする、なかなか覚えられない苦手分野の克服、過去問で間違えた箇所の復習などに使い仕上げにかかる。これまでだいぶ知識を補っていたことにより、さらに苦手分野の不足知識が入ってきやすい状態になっているはずです。
→これで参考書3周程度は勉強できたことになり、実力も試験合格レベルまで十分達しているはずです。
ダメな例
・参考書と過去問をしっかりやるが、1周学んだ時点で試験本番を迎えるようなスケジューリング
→勉強が得意な人はこれでも受かるかもしれません。勉強が得意な人は1回での吸収率が良い人ですので、何回もやる必要が他の人と比較し少ないからです。
しかし、知識というものは1回学んだだけでは不十分であることが多く、何回も復習することで定着していくことは明白です。
したがって、1周やっても「あれ、思い出せない、、、」となることも多々あるため、反復して学習することでより精度をあげていく必要があるのです。
そもそも勉強時間が足りていない人
心当たりのある方、多いのではないでしょうか?
日々他のことしながらの勉強はとても大変、継続できない、そもそもプランなど無くなんとなく時間がある時、やる気のある時にちょこっと勉強。
これを繰り返していたらあっという間に試験日本番、受からなくても「まあ勉強できていなかったからしょうがないよね、、、また来年頑張ろう」と言い聞かせる。
けれども人間はなかなか変わるのが難しい生き物です、来年も同じようなことを繰り返してしまい自責の念に駆られる。
薬学生ですら、1日中勉強できる身分で6年間大学に通います。
教授などの学問のプロに何回も同じ内容を学び、集大成として薬学国家試験を受けるわけです。それでも合格率は70%ほど。10人に3人は不合格になってしまうわけです。
登録販売者試験は薬学国家試験に比べ難易度は低いにせよ、どんな属性の人でも受験資格があり、合格を奪い合うわけです。そのため、医療界に無縁だった人からすれば何が何だかさっぱりわからない状態で挑んでも、しっかり勉強している人に勝てるはずはありません。
「受かったらいいな〜」程度の甘い望みではなく、「次の試験で絶対合格する!そのためにしっかりと準備をしよう」と覚悟を決めましょう。
道筋は我々がサポートするので、信じてついてきていただければ大丈夫です。
ただ、最終的にはあなたのやる気・受かる覚悟次第で運命が左右されます。
一緒に頑張っていきましょう!💪
【余談】実際の問題の解き方
これはズバリ「消去法」が王道かつ絶対的です。
明らかに正解と思ったものでもすぐには飛び付かず、他の選択肢含め落ち着いて全て読みましょう。
異なる選択肢を「ここが間違った説明だから不適切だ」として除外していき、残ったものから正解となるものを選択していきましょう。
「ここは何が間違っているんだろう」「これをどう変えたら正解の文章になるんだろう」「この説明文はこれではなくあれのことを言っている、だから×の解答だ」と考えながら解くことで、論理的思考を養うことができ、考える力がつきます。
つまり、一気に点数もとりやすくなるというわけです。
頭を非常によく使うので疲れますが、とても効果的なので是非練習して身につけてみてください。