メーカー突撃もしてみてわかったロックバイクス・ジェラシーの魅力とかいろいろ■2024年09月28日更新
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広島県広島市にある『動く自転車屋』『自転車の便利屋』サイクルサービストグトの公式noteをご覧いただきありがとうございます。
こんにちは、アシスタントJです。
先日【ROCKBIKES】(ロックバイクス)JEALOUSY(ジェラシー)に試乗させてもらい、『なんちゃってピスト』には無い軽快感は感じ取れました。
それでもピストバイクに対して私の感想としては「怖い!」と「楽しい!」が半々です。
ノーリー店長は1年過ぎた今でも嬉々として乗り続けています。
どうしてここまでピストバイクにハマったのでしょうか?
今回はインタビュー形式でロックバイクス・ジェラシーの魅力や愛用者でもあるノーリー店長のリアルな声をお届けします。
以下、
N…ノーリー店長
J…アシスタントJ
■トグトについて、連絡(利用)方法等
当店は出張修理等が多いため、決まった店休日や営業時間という概念がありません。
他店様が営業していない時間帯でも予約制にてご依頼等を承ります。
また、当店にて自転車の販売(防犯登録含む)も行っておりますが、他店様にてお買い上げの自転車の組立や点検及び調整、修理やカスタマイズ、オーバーホール等のアフターケアも大歓迎です。
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↑をご覧いただき、ご理解いただいた上でご連絡いただけますと幸いです。
■ピストバイクと暮らし始めたキッカケ
J「トップキャップがいい感じに日焼けしてきましたね。
ジェラシーに乗り始めて1年経ったんですよね?」
N「たしかにもともとはブラックだったのに、微妙にブラウンっぽいカラーになってきたわ。
このトップキャップもいつか替えるかもしれんけどね。
1年ちょい経ったくらいだけど、感覚としては結構早く1年が経過したような気がする。」
J「それはノーリーさんがオジサンだK…何でもないです(笑)
そういえばノーリーさんってもともとピストバイクが好きだったんですか?」
N「好きと言えるほどではないけど、興味はあったんだわ。
本当はメッチャ欲しい車種があったんだけど、もう製造されていないし手に入らないから諦めていただけかもしれん。」
J「あ、ロックバイクスのトマホークですよね!?
たしかにあれはかっこよすぎると思います。」
N「そうそう!
アルミ製のエアロフレームってのが良かったのよ。」
J「それが今ではクロモリフレームのピストを選んでいるので、そのキッカケとかが気になります。」
N「自分で所有するなら1台目のピストバイクは【ROCKBIKES】(ロックバイクス)の中から選ぼうと思っていてね。」
N「それでも無難なデザインではなく、攻めたデザインのものが出るまでは…と思ったら、ジェラシーが出てきたんだよ。」
J「パシュートってピストバイクならではって感じがします。」
N「そうそう!
そしてシートチューブとシートステーがくっついていないフローティングデザインってのもいいよね。」
J「他のブランドではなかなか無いデザインですよね。」
■ピストバイクのデメリットやジェラシーの欠点等
J「デザインがすごくいいのはわかりました。
でも気になるのが、ピストバイクのデメリットとかジェラシーならではの欠点とかも知りたいです。」
N「ジェラシーに関して個別に欠点があるとは感じないね。
クロモリフレームだからサビと付き合っていかないといけないってのは、他のクロモリ製(スチール製)自転車でも同じだし。
ジェラシーだからというより、スチール(クロモリも含む)製フレームならではということかな。」
J「ではピストバイク全般でのデメリットはどうでしょうか?
例えばロードバイクやクロスバイクと比較してどうなのか気になります。」
N「フリーギアを使ってシングルスピード・スポーツバイクとして乗るのもいいけど、ピストといえば固定ギアだと思っていたからずっと固定ギアで乗ってきた。
その結果わかったことがある。
ピストは本当に不便だし、固定ギアは慣れるまでが大変。」
J「不便というのは走行中に変速ができないとかですか?」
N「それは間違いない!
そして信号待ちとかで止まる時にも大変。」
J「え?
それはどういうことですか?」
N「信号で止まる時は、フリーギアなら次の発進に備えてクランクをいい位置に持って行けるけど、固定ギアだとなかなかそうもいかなくてね。
ようやくコツを掴めたけど、最初はそれで苦労してよくコケたわ。」
J「ヤバすぎぃ!
あえて聞いてみましょう。
変速有りの自転車全般をギアードバイク(ギヤードバイク)と言うそうですが、そこからピストバイクに買い替えるのはオススメですか?」
N「ギアードバイクに乗っているということは変速が必要な環境で自転車を使っていると思うので、そういう場合はピストバイクへの買い替えはオススメしないね。
買い替えではなく増車ならアリだと思う。」
■ピストバイクのメリット
J「それでもこうして今も嬉々として乗り続けているってことは、メリットもあるんですよね?
ノーリーさんが思うピストのメリットってなんですか?」
N「まず、維持管理コストが圧倒的に安い!
ロードバイクやクロスバイクと比較すると、本当に実感するね。
構造がシンプルで変速機も無いから、コケてもコケても財布へのダメージは少ないのよ。」
J「なんでコケる前提なんですか!?(笑)
でも、たしかにそうですね。
ロードバイクとかとコケたらリアディレイラー(変速機)が壊れて、修理代が10万円とかって聞いたことがあります。」
N「さすがに10万円ってのはグレードにもよるけどね。
実際にはもっと安く済む場合がほとんどだよ。
それでもリアディレイラー交換となると、部品と工賃合わせて1万円超えるパターンが多いし、安く済むとは言いがたいよね。」
J「そう考えると修理代がほとんどかからないのは、ピストならではの嬉しいポイントですね。」
N「あと、これは車種による部分もあるけど、基本的にカスタマイズしやすいのもピストの魅力のひとつかな。」
J「あ、そっか!
基本的にピストは規格が統一されてますもんね。」
N「そうそう!
中にはシートポストみたいに専用設計パーツしか使えないものもあるけど、他はだいたい流通品が使えるよね。」
J「せっかくの愛車なので、自分好みにカスタマイズして世界に1台しかない自転車にするのも楽しいでしょうね。」
※カスタマイズ例は後ほどご紹介します。
■ロックバイクス・ジェラシーの魅力
J「ロックバイクスやジェラシーならではの魅力についても語ってみて下さい。」
N「OK。
まずは初期装備のブレーキセット!
このシックス・セスが本当に優秀!」
J「たしかに以前試乗した『なんちゃってピスト』に付いていたオモチャみたいなブレーキとは全然違いました。
何て言うか、本当にちゃんと止まれるブレーキって感じでした。」
N「そうだね。
ちゃんと『カッチリ感』がある。
ただ、このブレーキが優秀なのはそれだけじゃないんだわ。」
N「なんと、キャリパーブレーキなのに32Cを履けるんだよね。
タイヤにもよるし、製造個体差があるから32Cが必ずしも実寸で32mmとは限らないけどね。」
J「え?
キャリパーブレーキって普通は何Cまでなんですか?」
N「基本的には頑張っても28Cまでだね。」
J「そうだったんですか。
広島、特に市内(街中)だと太めのタイヤを履けるのは嬉しいポイントですね。」
N「本当にそう!
初期装備のタイヤは28Cで、それでも十分乗り心地が良かったよ。」
N「だけど、タイヤを少し太くすることでちょっとしたグラベル(砂利道、非舗装路)でも安定感が増すよ。」
J「ピストでグラベルも行けるんですか!?」
N「行けるよ(笑)
クロモリフレーム+カーボンフォークという組み合わせだから、もともと乗り心地は悪くない。
その上タイヤを太くすることで、ジェラシーのようなキャリパーブレーキのピストでも意外と普通にグラベルを走れたね。」
J「ハンドル操作でクイック感があると思いましたが、フォークの影響も大きいんですかね?」
N「それももちろんあると思う。
あとは非常に優秀な設計者が、きちんと考え抜いてつくられたピストバイクっていうのも大きいよね。」
J「ただ単にデザインがいいってだけではないということですか?」
N「そうそう!
整備性までもが良くて、これは本当に『さすがロックバイクス!』と思ったよね。」
J「特にどんな点ですか?」
N「トップチューブがブレーキケーブル内装式(内通式)になっているんだけど、ケーブルの出入り口どうしにトンネルが通っているのよ。
だからブレーキワイヤーを完全に引っこ抜いた後に、またブレーキワイヤーを通し直すのが本当に楽なんだわ。」
J「これはメカニックならではの視点ですね。
あと、パシュートは身長が高い人向けってイメージがありましたけど、ジェラシーは適応身長目安160cmくらいから乗れるとあります。
これ、すごいことですよね。」
N「本当にすごいこと。
700C規格のパシュートフレームで実現したこと、そして走行性能とか操作性とかをきちんと確保した上での実現だからね。
これはロックバイクスの代表さんだからこそできたんじゃないかな。」
■カスタマイズ例
J「見る度に姿が変わっていますね。
せっかくなので、過去の姿も含めてカスタマイズ例をいろいろ出してみて下さいよ。」
N「OK!」
■メーカー(設計者)突撃!
J「あまりにもロックバイクス・ジェラシーに惚れ込んでしまい、とうとうメーカー(設計者)さんのもとへ行ったそうですね。」
N「そうそう!
うちの子(自転車)を故郷に連れて行ってあげようと思ってね(笑)」
J「実際には挨拶まわりと、設計者にお話を聞くのが目的だったんでしょ?」
N「まあまあまあ、そうなんだけどね。
設計者がどんな意図で、どんな想いでつくったモノなのかというのは、直接聞ける機会ってなかなか無いからね。」
J「お話聞いてみてどうでした?」
N「さすが超一流の設計者だと思ったよ。
それでいて『高価格・高性能』という道を突き詰めるのではなく、むしろスポーツサイクル初心者が手を出しやすい価格帯なのに選んで後悔しにくい『ちゃんとしたお買い得品』をつくろうという想いがひしひしと伝わってきた。
コストをかけるべき箇所と、安く販売するために妥協しなければならない箇所。
その選定が本当に上手だと思った。
あまりにも安すぎるスポーツサイクルは、買ってガッカリなんてことも多いように見受けられるけど、【ROCKBIKES】(ロックバイクス)を選んでおけば後悔するリスクはかなり減らせるだろうね。
関連ブランドである【UNIZE】(ユナイズ)にも、その設計思想・開発思想は感じられる。」
J「ジェラシーの開発裏話とかも聞きたいです。」
N「高身長ではない人でも乗れる700C規格のパシュートは設計がとてつもなく難しいらしい。
トップチューブ、ヘッドチューブ、シートチューブ、ダウンチューブ、シートステー、チェーンステーと、フレームを構成する各パイプの長さを決めるのが特に大変だそうで、『ここを○○mm長くしたらここを○○mm短くしないといけない、でもそうするとバランスが崩壊する!』なんてことになるみたいで。」
J「世界一売れたピストバイクの設計者でも、かなり苦労なさったんでしょうね。」
N「それでも高身長ではない人も乗れるパシュートピストをつくろうと、諦めずに実現したんだよね。
それもちゃんとスポーツバイクらしさを出しながら。」
J「やっぱりロックバイクスはいいんですね。
さすが日本ブランドってとこでしょうか。
逆に不満は無いんですか?」
N「トマホーク(アルミ製エアロフレームのピストバイク)が廃番になったこと。
ロックバイクス代表さんに、『是非ともトマホークを復活させて下さい!』って要望を伝えてきたよ。」
J「実現するといいですよね。」
N「切実に願うわ!」
■シンプルゆえに美しく、不便だからこそ面白い
J「どうしてピストバイクは美しいのか?
どうしてピストバイクはカッコいいのか?
これに対しての回答もあるそうですね。」
N「美的センスは人それぞれだという前提での話だけど、ロックバイクス代表さんの『アイ・ポイントが高いのも理由のひとつじゃないですかね。』という言葉が印象に強く残っている。」
J「どういうことなんでしょう?」
N「リアディレイラーやテンショナーを使うと、ドライブトレイン(駆動系)を見るときにはそこにも目が行くでしょ?」
N「で、どうやら自転車は高い位置にアイ・ポイントがあると美しく見えるらしい。」
J「サドルの位置が高いとロードバイクがよりカッコ良く見えるとか、そういう感じに近いんですかね?」
N「たしかに、それに近いかもね。
加えてロックバイクス・ジェラシーは独特なデザインのパシュートフレームだから、高い位置にアイ・ポイントが多い。」
J「言われてみると納得できます。」
J「フリーギアで乗れば街中の平地では不便ではないのかもしれませんが、固定ギアはやっぱり不便じゃないですか?」
N「間違い無く不便だね。
ギアードバイクと過ごしてきた経験を持つ人間として、それは断言できる。
とは言え固定ギアならではの特性もあって、それはそれで面白いというか、乗っていてシンプルに楽しい。」
J「ピストバイクならではの技(トリックライド)もありますしね。」
N「少しずつでもライダーが上達を実感できるのは面白い。
この年齢(アラフォー)で自転車のコントロールをここまで楽しめるとは思っていなかったよ。」
J「街中ではピスト乗りも多く見かけますし、全盛期のブームは過ぎていてもまた徐々にピストバイク愛好家は増えているのかもしれませんね。」
N「ピストバイカーとしては私はまだまだだけど、この不便さと楽しさのバランスを多くの人に体験してほしいね。」
■シメ
サイクルサービス・トグトでは店長のジェラシーに試乗可能です。
倒してしまってもOK!
コケてもOKですが、ケガにはご注意下さいませ。
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