最小の折りたたみ自転車での輪行が楽しすぎた■2023年10月08日更新
広島県広島市にある『動く』自転車屋【サイクルサービストグト】のnoteをご覧いただきありがとうございます。
久しぶりに輪行をしてみた『快適長持ち系自転車安全整備士』ノーリー(店長)です。
自転車を折りたたむか一部分解することで専用の袋またはケースに収納し、手荷物として電車やバス等に持ち込み、到着先で自転車として組み立てて自転車に乗ることを『輪行』と言います。
今月某日、1日かかるだろうなと思っていた仕事が、まさかの昼過ぎに終了。
突然手に入った自由な時間、そして目の前にはタイヤサイズ14インチ以上で世界最小の折りたたみ自転車と専用の輪行袋…。
そうだ、三次市へ行こう。
(本当は京都へ行きたかったんですけどね。)
■今回の相棒
大阪が世界に誇る折りたたみ自転車ブランド【CARACLE】(カラクル)。
その中でも実用性を重視した『S』シリーズの『スポーツ』が今回の相棒です。
始まりの橋、安芸大橋にて。
■車体
CARACLE-S(カラクル・エス) スポーツ rev.4.1
■オプション
キックスタンドや輪行袋等、専用品がたくさんあります。
メーカー公式サイトです↓
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■自走良し!
折りたたみ自転車(それも20インチの小径車)ということで走行性能に不安を感じる人もいるでしょう。
CARACLE-Sは折りたためばコンパクトになりますが、ホイールベースは長く、直進安定性はしっかりしています。
また、車体重量が10kg前後ととても軽く、10段変速のおかげもあって登坂も楽です。
ハンドル操作はレスポンスが早く、クイックにキビキビと旋回できます。
ストラバでのリザルトはクロスバイクと遜色ありません。
拍子抜けするほど容易く目的の駅に到着しました。
JR芸備線の矢賀駅(やがえき)から輪行開始です。
■輪行良し!
輪行については公共交通機関によってルールがことなるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
今回はJRでの輪行です。
自転車を分解または折りたたみ、指定のサイズ以下にした状態で専用の袋に完全収納しなければなりません。
ここまでコンパクトになるのは小径折りたたみ自転車ならでは。
そしてタイヤサイズ20インチの折りたたみでここまでコンパクトになるのはCARACLE-Sだからこそ。
コンパクトになることだけでなく、軽さも重要な要素です。
ほとんどの駅のホームには階段がありますよね。
輪行袋に収納した自転車を担いで階段を歩くわけですから、軽いに越したことはありません。
また、CARACLE-S用の輪行袋には専用のキャスターを取り付けることもできるので、スーツケースのように転がすこともできます。
電車の中は空いていました。
もちろん、通勤ラッシュや帰宅ラッシュ等の時間帯は避けます。
そして、できるだけ他の乗客の迷惑にならないように配慮し、端に座りました。
これだけコンパクトになってくれれば、気苦労も小さく済みます。
以前、フルサイズのロードバイクで輪行したこともありますが、前後の車輪をきちんと外しても荷物としては大きすぎるので、さすがに着席するのは気が引けました。
そこそこ走り回った後で、電車内では立ちっぱなし。
道中の自走時間よりも電車内での時間の方が疲れたような気さえします。
今回はのんびり座って車窓の景色も楽しめました。
JR三次駅(みよしえき)に到着!
電車は1時間に1本あるか無いかという場所なので、時刻表はすぐに確認しておきます。
万が一最終電車を逃したら自走で帰ればOKですが、今回の目的は電車と自転車での移動なので時間は無視できません。
観光地とかにある記念スタンプです。
旅行気分もますます盛り上がります。
到着したら人通りの少ない場所(通行人の邪魔になりにくい場所)へ一旦移動し、そこで自転車を組み立てます。
輪行袋から自転車を出しましょう。
折りたたみ自転車なのでとても簡単…というか楽です。
専用の輪行袋はこのようにシートポストに装着可能です。
サドル位置の高さによっては取り付けられない場合もあります。
リアサスペンションに干渉しなければ大丈夫です。
また、ペダリング時に人によっては脚が輪行袋セットに当たることもあるので、気になる人は別でカバンを持っておくと良いでしょう。
■三次駅周辺ゆるポタ
広島県三次市を訪れたのは久しぶりですが、三次駅周辺は初めてです。
時間は多くないですが、せっかくの初めてのエリアなのであえてナビは使いません。
地図はその辺にあるものを見ますが、基本的にはノープランです。
ちなみに私は、普段なら道行く人に話しかけて名所を教えてもらうこともあります。
しかし、今回は情報を極力入れないようにするため、あえてこちらから通行人に話しかけるのも禁止としてみました。
三次駅を出ると道路が前方と左右に分かれています。
右か左で迷った時は真ん中へ!
よくわからないまま進むと、いい感じの広場がありました。
BMXで遊ぶのにも楽しそうですね。
見知らぬ土地へ行くと、こういうモニュメントを見るのも楽しみのひとつだったりします。
三次は鵜飼いが名物なのか。
へぇ~。
サイクリングロードと言えるような道もあり、ロードバイカー達が颯爽と走っていました。
ついついこちらも追いかけてしまいましたが、思いの外ついて行けてビックリ。
ロードバイカーさんもビックリ!
「アイツ、ミニベロでついて来やがった」
と言わんばかりでした。
カラクル・エスはレース用の自転車ではありません。
しかし、折りたたみ自転車でありながら、スポーツ自転車としての基本性能はしっかりと持ち合わせているということが証明できました。
これが鵜飼いの名所のようです。
鯉のぼり…じゃなくて鮎のぼり(?)が風に吹かれてなびいていました。
これは自転車の特権ですね。
景色を眺めつつのんびりサイクリングするも良し、通行人が他に居なければスプリント練習するも良し。
そんな感じの道でした。
この辺りは繁華街なのか、昼は営業していない店が多い印象です。
アテも無くフラフラと徘徊を続けると、何となく写真映えしそうな橋を見つけました。
橋を渡るとオシャレな店がありました。
お腹が空いてきましたが、まずは水分補給をしたいところ。
ご当地感に惹かれてハニーレモンスカッシュを飲んでみました。
夏にピッタリのさわやかさです。
カップホルダーを装着しておけば良かったと少々後悔…。
↑こういうヤツです。
地域の特産品や名産品を扱う店を発見しました。
時流を読んだ経営戦略だと思います。
お見事です!
広島県と言えば広島東洋カープ!
それは三次市でも同じようです。
カープグッズコレクターなら訪れてみてはいかがでしょう?
そして忘れてはいけないのが、三次市と言えば葡萄です。
ワインはもちろん、ブドウを使った飲み物もたくさんあります。
何故かぬいぐるみも展示販売されています。
こういうのも好きな人にはたまらないのかもしれませんね。
地酒もあります。
自転車だとその場で飲むわけにもいかないし、持って帰るのも大変なのは難点ですね。
宿泊する時には晩酌として楽しめますが…。
公衆トイレもオシャレなつくりです。
この辺りはレトロな雰囲気が漂う建物がたくさんあります。
地図看板によると『石畳』と書いてあったので、どうしてもロードレースで出てくる『パヴェ』を連想してしまいましたが、普通にキレイな道でした。
三次にも住吉神社があるんですね。
空腹の限界が近づいてきたので、目についた飲食店へ。
もちろん初めての店です。
これが私の中では当たりでした。
さすがに飲酒運転はできません。
この後も自転車に乗るのでお酒を飲むわけにはいきませんが、せめて雰囲気だけでもと思い、ノンアルコールのビール風ドリンクを楽しみます。
マーボ豆腐は辛くないタイプのものでした。
せんまい天ぷらはそのまま食べても美味でした。
豚耳炒めはガツンと塩コショウが効いていて汗をかいた体に染み渡ります。
自家製ラーメンはまさに昔ながらの中華そばで、お値段なんと¥500-!
スープまで完食したら、店主の
「こいつ、本当に注文したものを全部食べたわ」
というような顔が見えました。
たぶん嫌われてはいないハズ…。
本当にごちそうさまでした!
こうしてみるとまだまだ通っていない道がたくさんありますね。
『ポタリング』は自転車を使った散歩のようなものです。
さらにゆるくポタリングするということで『ゆるポタ』と言いますが、クルマだと速すぎて見落としてしまうような場所も自転車でなら見つけやすくなります。
また、徒歩だと巡り切れないような範囲でも、自転車でなら比較的楽に巡ることが可能です。
もしかしたらあなたの住んでいる最寄り駅の半径1km以内でも、通ったことが無い道や知らない店があるかもしれませんよ。
■帰りも電車で
名残惜しいですが、帰らないわけにもいきません。
三次駅に着いたら通行人の邪魔にならない所で自転車を折りたたみます。
タクシーの運転手さんに
「今頃の自転車はそがに小そぉなるんかぁ。」
(今どきの自転車はそんなに小さくなるのね。)
と言われたので、
「自転車でも車種によりますよ。」
とさわやかに答えておきました。
どんな折りたたみ自転車でもここまでコンパクトになるわけではありません。
三次駅からの帰りは当店最寄りのJR戸坂駅(へさかえき)まで。
スーツケースと大差無いサイズに折りたためるのはCARACLE-Sならでは。
こういう隙間に置くこともできます。
そういえばPASPYって使えなくなるんでしたっけ。
順次ICOCAに切り替わるのかと思ったら、ICOCAも使えないエリアもあるようです。
空いている時間帯を狙い、読み通りだったようです。
ホームには人がいません。
社内も空いていますが、進むうちに乗客が増えるかもしれないので端っこで待機します。
CARACLE-Sならスーツケースに入りますが、こういう置き方は良くないかと思います。
専用の輪行復路にはストラップが付いているので、自転車の転倒が気になる人は活用してみて下さい。
日が沈む頃であっても電車の窓から眺める景色もなかなか良いものです。
旅行気分も盛り上がります。
私は普段は電車に乗ることが無いし、自転車旅と言えば全自走が当たり前でした。
しかし、公共交通機関も上手く活用すれば1日で行ける範囲も広くなり、楽しみがもっともっと広がります。
ちょっとした非日常を手軽に体験できる輪行は楽しいものです。
そしてポタリング重視の輪行には、やはり折りたたみ自転車がベストだと思います。
■試乗はいつまで?
今回は2022年8月30日(火)までとしております。
ご希望の方はお問い合わせ下さいませ。
広島ではまだまだ珍しい折りたたみ自転車CARACLE-Sを触って乗れる大チャンス!
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当店は出張修理等が多いため、決まった店休日や営業時間という概念がありません。
他店様が営業していない時間帯でも予約制にてご依頼等を承ります。
また、当店にて自転車の販売(防犯登録含む)も行っておりますが、他店様にてお買い上げの自転車の組立や点検及び調整、修理やカスタマイズ、オーバーホール等のアフターケアも大歓迎です。
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