【夢と金シリーズ#1】お金持ちに奢ってもらう方法
今更になってこの昨年話題になった本『夢と金』の書評を書いてみた。僕がこの本を買ったのは日本に帰ってきて間もなくだった気がするが、未だに頻繁に読み返す。#良い本の特徴
この本のおかげで人々のお金に関する認識に良い影響を与えられたとは思うし、西野さんだけでなくたくさんの人がこの本をみんなに届けようと頑張っていたのも知っている。ただ、やっぱりこの本の内容が全然届いてない人がいると感じていて、それが特にお金に関して学んでいない人に多い気がする。実際にはこの人たちに届いてほしいのにも関わらずだ。
だから僕はこの本がそういう人たちに響きづらい理由が何か少し考えてみた。そして見つけた問題点が、この本はお金を作ることに関して書かれているという点だ。#いや、タイトルからしてそういう本なんだけども
大半の人にとってはお金を作ることよりもお金を使う事の方が馴染みがある。だからお金の使い方に関する話はあまり実感がわかない人が多い。ような気がする。そのため今回はお金に関する話をこの本の最初の部分を参考にして、お金を使う側目線でとらえやすいように自分の言葉で書いてみた。理想を言えば全員がお金を作る側の考え方も知りつつ、お金を使えるようになるといいだが、学校の教育は「ひらがな」と「1+1」から始まる。お金の教育もわかるところから始めるのがベストなはずだ。(結果的に『夢と金』で書かれていることにほとんど触れていない)
奢りシステム
お金がない人は誰かに奢ってもらえばいい。先輩や上司と飲みに行く時、彼氏とのデート、感謝している友人を食事に誘った時など奢り文化は普通に存在している。だが、他人におごってもらえる状況は普通作ろうと思って作れるもんじゃない。#女性はチート持ち
ではどうやって奢ってもらう状況を作ればいいのか?誰から奢ってもらえばいいのか?
突然だが、累進課税制度を知っているだろうか?国民から税金を徴収するシステムのお金持ちからよりたくさんのお金を取り、そうでない人からはあまりとらないというオプションだ。つまりこれによって実現しているものは平等ではなくて公平(この言葉の違いについては調べてみてください)。もし政府が平等に税金を徴収し始めたら貧困層はより貧困になり、富裕層はより裕福になる。この公平性を高く保つことが貧困層にとって重要となる。
経済においいて公平である状態とは言い換えれば「お金持ちがそうでない人に奢っている」ということだ。皆さんテレビなどでお金持ちを見た時に「その金の一部くれよ!」って思ったことあるんじゃないだろうか?しかし実際にそんなお金持ちと出会う事なんてまずないし、おごってもらうような関係になるなんて夢物語のようだろう。だから税金と同じように”奢りシステム”を利用すればいい。#ネーミングセンスゼロ
西野さんがこの本の中でも言っている飛行機の席クラス別価格設定もこの”奢りシステム”の一つだ。僕らが利用するエコノミークラスのほかに飛行機には大体ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスなどがある。これらのグレードに応じて席の料金は数十万、あるいは百万以上上乗せされる。彼らがたかだか少し広めの椅子と所詮機内食でしかないメニューのグレードアップのためにバカみたいな料金を払ってくれるおかげで、私たちは今の値段で同じ安全性の飛行機のエコノミークラスを利用することができる。#決して罵倒したい訳じゃない
つまり上のクラスを利用しているお金持ちは間接的にエコノミークラスの利用者の席代を一部奢ってくれている。だから”奢りシステム”。そして、このシステムを採用する際に使われるのがVIP戦略。なぜならVIP仕様が飛行機でいうファーストクラスとかビジネスクラスとかでお金持ちがそうでない人の分を奢るための存在だから。日常生活の中でもレストラン、ホテル、イベントなど使われているイメージのある場所は少なくないはずだ。そういうVIP仕様がある場所に行けばVIPに奢ってもらっている分コスパがいい可能性が高い。これを理解すれば見ず知らずのお金持ちたちに自分の購入する物やサービスの一部を奢ってもらうことができる。#奢ってもらうメシは一番美味い
お金がない人の選択肢
お金のない人には2つの選択肢がある
お金持ちになるまでお金を稼ぐ力を磨き続ける
お金持ちに奢りシステムを利用する
例えばこの本を書いた西野亮廣さんは1を選んで稼ぐ力をバグらせているが、彼の睡眠時間は極めて短く、理解不能なスケジュールで毎日の生活を送っている。また、お金持ちで世界的に有名なイー〇ン・マスクはそのビジネスセンスの代わりに人間性を失ってしまったように思われる。もちろん生きていく中で1の選択ができるチャンスがいい形で巡ってきたのならいいが、利口に考えて人々の目指せる選択は2なのではないだろうか。そのうえでできることはVIP戦略を否定せず、むしろ人々の”奢りシステム”の理解を促進させることだろう。
1を選んで成功したいと思っている人たちがもっともっと稼いで自分たちに奢ってくれるように活動を応援してやればいい。そうすれば彼らは勝手にVIP利用料金で大量の金を自分のために使ってくれるのだから。自分の貴重なお金を使う必要なんてない。お金は持ってる人が払えばいい。
#遂に「ですます調」を諦めた男