【第9節】勝利はすべてを解決する
今年のゴールデンウイークはカレンダー通りでも5連休。
そのせいなのだと思う。
休みに入ってから体が重かった。
新年度のバタバタは片付いたものの、そのつけで4月も後半までいろいろとやることが多かった。
休みになって気が緩んだせいで疲労を感じたんだと思う。
おまけに二転三転した天気予報は最終的に悪いほうに変わってしまって、この日は朝から小雨が降っていた。
鹿児島ユナイテッドのホームゲームがあればほぼ無条件に行くことにしているけれど、さすがに行くかどうか迷った。
民放の生中継を見るほうがゆっくり見られるんじゃないかとも思った。
ただ、出かけるころには雨が弱まっていたのと、前々節、前節とチームが調子を上げてきていることが後押しして、結局いつものように出かけることにした。
そして、その判断は間違いじゃなかった。
ゴールデンウイークは晴れてほしかった
スタジアムに着いたのはいつも通りのキックオフ2時間前。
雨の降り方は少し離れた駐車場から歩くときには傘はあってもなくてもいいぐらいだった。
ビニール袋に入れたトートバッグでバックスタンドの席を確保してからスタグルを確保するためにメインスタンド側に回る。
ゴールデンウイークとはいえ、この天気では人が少ないんじゃないかと思っていたけれど、そんなことはなかった。
小中学生の無料招待もあったからなのか、子連れの家族の姿も目立った。
天気が良ければもっとすごいことになっていたんだろう。
しかもこの日はギラヴァンツ北九州を迎えての九州ダービー。
アウェーサポーターの姿も多くて、スタグルの出店には列ができていた。
体力がないときには肉を食べようと思って、この日選んだのは黒豚ハンバーグ丼。
肉の甘さとソースがマッチしていてあっという間に食べ終えた。
ハンバーグ2倍とかあればいいのに。
ダービーはいいぞ
腹ごしらえを終えてバックスタンドに戻ってすぐに選手たちのピッチ内アップが始まった。
アウェー席も多くのサポーターが埋めていてダービーらしい雰囲気が高まっていく。
鹿児島ユナイテッドはJ3では屈指の動員力を誇るが、アウェー席は寂しいことが多い。
ただこの日は違う。
鹿児島ユナイテッドの選手紹介のときに、かつて北九州に所属した選手にブーイングが起こったけれど、それすらもいい雰囲気だと感じてしまう。
それに呼応するかのように鹿児島のコアサポ席から上がる声も大きくなっていく。
その空気感を味わえただけでも来てよかったと思ってしまって、やっぱり勝たないと意味がないと気を引き締めつつキックオフを待った。
圧倒して没頭する90分
試合が始まるころには雨が徐々に強くなっていた。
いつの間にか照明も点灯していた。
でもその雨がたいして気にならなかったのは、鹿児島ユナイテッドペースで試合が進んだからだろう。
ピンチはいくつかあった。
特に試合開始直後の北九州のシュートは危なかった。
決まっていれば試合展開が逆になっていてもおかしくなかった。
そのピンチをGK松山選手のファインセーブでしのいだのは大きかった。
得点が生まれたのは前半37分と後半44分。
試合展開からするともうちょっとゴールが欲しかった気もする。
でも、何点差だろうと勝点3に変わりはない。
昨シーズンのチームトップスコアラーの有田選手に今シーズン初ゴールが生まれたのもいい。
雨は結局、試合が終わるまでやまなかった。
そのせいで5月の鹿児島にしては少し肌寒かったけれど、そのことに気づいたのは試合が終わってから。
それだけ没頭していた90分だった。
それに、家を出かける前に感じていた気だるさもなくなっていた。
やはり勝利はすべてを解決する。
もちろん、結果がすべてではないけれど、帰り道の足取りが軽いのはいい。
次は7日に天皇杯県予選決勝、14日に再びリーグ戦と、ホームでの試合が続く。
なにも迷うことなくスタジアムに行けるように、ちゃんと体調を整えておこう。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?