満月の日に。最高の禅リトリート1泊2日(淡路島)-Part2
淡路島にある禅坊・靖寧(ぜんぼう・せいねい)さんでのリトリート日記の後編です。
前編はこちら
2日目の様子
Day2のプログラムは早朝からスタート。
明け方は自然に5時に目が覚めました。
宿坊にはカーテンが無かったので、窓ガラス全面に自然光と朝日を見つめながら自然に身体が目覚めました。
開放的な禅デッキで朝日を見たい!と急いで向かってご来光を拝みました。朝焼けがとても美しい。
早朝でしたが既に数名の方もデッキに来ており思い思い過ごされていました。
・朝のお勤め「禅デッキ」
6:45からは朝のお勤めといってデッキの床掃除をみんなで行います。
全長100メートルのデッキを雑巾掛けで駆け抜けます。
普段しない雑巾掛け、そして体勢が結構辛く、体力も奪われていく。息切れして、しかし気持ちが良い。
気がつけば色々な箇所をみんなでせっせとお掃除タイム。床に限らず至る所を隅々まで。
あっという間に15分が過ぎ終了。みんな汗もかいて清々しい顔してました。
・朝の瞑想(Zen Wellness)30分
7:30より朝の瞑想プログラム。
今回の瞑想は座っても寝るでもない、歩く瞑想- Walking Meditationです。
地に足をつけながらしっかりと歩くことに集中する時間。
慌てずゆっくり、足の裏をしっかりと床について一歩一歩。普段「何となく」歩いていることに気づきます。
意識を持って歩く体験が出来、なんだか人生そのもの。
なんとなく歩く、じゃなくて意志を持って歩いて前に進む。自分の歩幅を理解して自分のペースで。
後ろから他の人が追い抜こうと迫ってきても気にしない。周りのペースに振り回されない。
こういうマインド大切だよなぁ、としみじみ思って30分の瞑想は終了。
・朝食・禅坊料理
8時からは朝食です。夕食に続き丁寧で味わい深い美味しい朝食。
エディブルフラワーが綺麗に散りばめられ、ここにある食材は全て食べられるもの。
そして日本古来からの発酵食を精進料理にアレンジされた朝食も本当に美味しくて感動。
朝粥には山うど、せりが含まれこの季節の身体に合った旬のものだそうです。
夕飯もそうでしたがご飯は全館どのエリアで食べても個人の自由。
お盆ごと運んで自分の心に従って好きな場所を選びます。
私はデッキでゆっくりと静かにいただきました。誰とも話さず黙食。味に集中。
食材1つ1つを噛み締め、味わいながら分解したものを喉を通って体内に吸収する、全身に行き届くこの感覚はとても新鮮でした。
・お部屋の掃除とCheck-out
10時のチェックアウトまで時間がまだ少しあり、各自思い思いに時間を過ごします。
お部屋は宿坊スタイルでお布団やシーツは自分で敷いて自分で片付けます。
お部屋周りをお掃除しながら整理整頓、元の状態に戻しました。
ちなみに、各部屋禅語にまつわる名前が振られていました。
後少しでチェックアウト。もう少し滞在していたい気持ちを持ちながら1日目に出来なかったZEN書の時間にしました。
筆ペンで文字を書くことに慣れていないので上手に書けず、でも1文字1文字丁寧に書く。集中して、そして気持ちを込めて。
1泊を通して心にとてもゆとりがある状態だったので、前向きな気持ちと感謝の想いを自分と家族宛に綴ってポストに投函しました。
これで1泊2日のリトリートは終了です。
リトリートを終えて
あっという間のチェックアウトの時間でしたがとても良い時間を過ごすことが出来ました。
こんなに静かで穏やかな時間を過ごしたのは何年振りか。
時間の流れが日常と全く違う。そしてこんなにも静寂な空間があるんだ、と気づきました。
私以外にも同じように静かに一人の時間を過ごしていた方は多かったと思います。
自分を見つめて振り返り、色々なことが頭によぎりました。
気づきたくない自分の弱みや本心。
目を背けたくなる自分の未熟さなど全面に表面化されてきましたが直視して受け入れる。
まだまだ不完全な部分が多く、許せない自分もいますが、そんな自分をも受け入れ、この気付きを次へのステップに活かしたいと思います。
最後に。
靖寧さんのスタッフの方達は大変親切で気が利き、滞在中とても快適に過ごすことが出来ました。
チェックアウトの際、お土産に桜の発酵味噌を持たせて頂きました。
少しお高いプランですが、期待を裏切られた感じは全くなく、レベルが高いものだと思いました。
宿坊スタイルですが厳格な感じではないので誰でも参加しやすいと思います。
欲を言えばもう少し禅やテーマである月についても学びの機会が含まれていると良かったかなと思ったり。
今後も様々なトピック、テーマでリトリートを開催される予定とのこと。
また、日帰り(4時間)で参加できるリトリートも開催していらっしゃるようなので、近郊にお住まいの方は是非利用されてみて下さい。
以上、念願の禅房・靖寧さんでのリトリート日記でした。
最後まで読んでいただき有難うございました!
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