「リトリートぐんま」がうまく行かなかった理由を考えてみた。
群馬県は県をあげてぐんまを「リトリート聖地」化すべく、積極的な取り組みを行ってきた。今年の夏には県内主要温泉地と3泊4日プランを作って旅行サイト「じゃらん」の特集ページを開設、販売してきた。
3ヶ月の施策も虚しく、利用者ゼロという悲しい結末に終わった。
じゃらんの特集ページへの訪問者は月3,000を超える閲覧だったという。しかし予約は2件、そして最終的にキャンセルとなり結果ゼロとなってしまった様だ。
読んだ記事はこちら
リトリートぐんまの取り組み
・温泉×リトリート すごく良い。
・群馬県=リトリート聖地 温泉、自然、食が揃い都心からのアクセスもよく良い。
・リトリートぐんまのウェブサイト 女子をターゲットにモデルプランも充実しており滞在イメージがしやすく良い。
良い取り組みだったと思うけど何がだめだったんだろう?
施策が難しかった理由として
旅行日程が固定されがち
3泊4日の参加という制約がある
という事が挙げられていた。
うまく行かなかった理由を勝手に考察
他にはどんな点があるのだろう?
4日間という期間は大きな要素だと思うけど(ある程度の大人が4日間お休み取るのは容易じゃないよね)、敢えて理由を挙げるとしたら…。
勝手に考察してみた。
利用している温泉宿は「リトリートぐんま」のプランを使わなくても単独で泊まれ、宿泊日数も自由に選択できそう
ターゲット層が見えにくい。女子1人旅なのか、カップル利用なのか、グループ利用なのか。モデルプランを見ると女子1人旅かなと思ったけど予約サイトへ飛んで実際操作した時は1名利用の手続きが出来なかった
オプションで様々な体験が用意されているが別途費用が結局かかるので宿代以外にも総額かかりそう。予算が見えにくかった
4日間あったら近場の海外に行けてしまう期間。日数と予算を他の旅プラン候補と比較しても勝てる要素が見えにくかった
結局リトリートで何がどう変わり得られるのか。リトリートの過ごし方が曖昧にならない為のガイドがあったら良かった
じゃらんの特集ページとリトリートぐんまのサイトを見て、こんなことを思いました。
リトリートぐんまの貢献とは
「リトリート」ってどこか凄く特別なイメージを抱いている人がいると思う。それに伴い期待値も高いと思う。
なので一般的な一人旅、おこもり旅、女子旅との棲み分けがとても重要なのかなと思った。
「なんだ、それなら自分でプラン組めて出来そう」
という内容とはまた一味違う方が良いのかな、と。
そもそもリトリートという言葉がまだ熟していない段階の今、その必要性や良さを伝えることは難しい。普段からリトリートしてます、という人なんてまだまだ少ないし。
なので広報という観点でリトリートぐんまを通してリトリートの一定のイメージが出来た人も沢山いただろうし、今後自分に合ったリトリートがあれば参加してみようかな、と思うきっかけを与えたのではないかと思う。
それはリトリートマーケットにとってとても大きな貢献だと思う。
私みたいな一個人には出来ない、そういう取り組み。
私もリトリートをもっともっと浸透させてより多くの人に色んな形でリトリートを活用して欲しいと願う一人なので、リトリートぐんまの取り組みを参考に、これからも応援していきたいと思います。
リトリートぐんまの公式HPが打ち出している11あるリトリートプランの内、私は特に「〜be water〜水源郷「みなかみ」で”水”に還り、自分に戻る4日間」が興味深かったです。
水をコンセプトとしたリトリートプラン、すごく良いと思いました♡
他にも良いコンセプトの下、モデルプランが多数公開されているので秋の一人旅の参考に是非♩
▫️追記…
その後リトリートぐんまはプラン内容と集客方法の見直しをし、2023年11月末時点では379泊分の利用があったと報告がありました👏✨
販売実績は2泊利用者が多く、全体の92%だったそうです。
3泊に及ぶ利用者はほぼおらず、世間で求めているリトリート期間と初回販売時のプランとのギャップが敗因の1つだったようです。
いずれにせよ、その後うまく行って素晴らしいなと思います!