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自分の戦場じゃないので諦めました


わたしは組織に属して働くのを諦めました

元々苦手だとは思っていたし、上手くいった事もない

建設現場やイベント設営などいわゆるガテン系の仕事以外、長く続いたことがありません。

わたしは高校入学を控える直前に、他校の生徒とした大乱闘が警察にばれてしまい

高校のスポーツ特待生の話を潰してしまったことで高校にはいかず中学卒業後、働き始めました。

この馬鹿タレがと一言だけ呟いた寂しそうな顔の母を忘れられません。

中学卒業後、どうしたもんかとしていたわたしが父に連れられ、放り込まれたのが地元の水道設備会社でした。

親父の手伝いをするか本気で自衛隊にでも入るか何も決めれずにいました。

水道屋さんは別にやりたい仕事ではなかったですが暇になるよりずっといいし遊びたい盛りなので小遣いも欲しかったですし出来ないなりに頑張って働きました。

半年ほど経った頃でしょうか。しょうもない事で地元の先輩に目をつけられる事件が起こります。今となっては普通に話せる人なんですがその当時頭いかれてまして

殺される

と友達と震え上がってました。

ちょうどその頃、地元は不景気の煽りを受けて

全然仕事もない状態でしたので都会に出よう!と友達と決意しました。

3日後には給料日

なけなしの給料を握りしめカバン1つ抱えて2人で田舎を飛び出しました。

16才の冬のことです。

わたしは一緒に飛び出してきた友人の叔父さん夫婦がいる千葉に向かいました。

叔父さん夫婦には本当にお世話になりました。右も左もわからない小僧を温かく迎えてくれ家族のように面倒をみてくれました。

それから地元の若者が1番最初にバイト経験をするという本を回収している工場でバイトを始めました。

そこから18歳の直前までバイトを転々としました。

やめた理由も様々です。

わたしは地方から出てきていたので、方言やイントネーションが違うので、話すと笑われてるような気がして人と話さなくなりました

当時、人と話すのも苦手でしたが女の人と話すのは特に苦手でした。

都会に来たんだからお洒落な仕事やりたいよな〜と当時は思っていました。

中卒の小僧を雇ってくれるところはコンビニですらありませんでした。

偶然見たアルバイト雑誌ガテン

近所に結構いい給料のところがあるのを見つけました。

都会に来てまで現場か〜とも思いましたが仕事もしないでフラフラするのは暇でしょうがないしやるだけやってみるか、くらいの感じでした。

結局その会社に18歳から27歳の9年間お世話になりました

本当にお世話になり可愛がってもらったと思います

色々あって兵庫で友達がいたので

(色々はまた今度のおはなし)

そこを頼って兵庫に

しばらくは派遣の仕事などやっていました。

調理関係の仕事もやってみたかったので何度かチャレンジしてみたのですが上手くいかない

ちょっと度を超えて頑張りすぎたせいとか

うちはそんなんじゃないねんとか

あとは自分の思っている理想像が高すぎて、できない自分を認められなかったり

極端に失敗する事を恐れたり

怒られるのが苦手やったり

今思えば全部、自分のなかにあった問題であった事

が多いと思います

暫くして親方のところで働くことになります

親方はプライドが高いわたしの事をわかっていたんでしょうね

入った当時ボロクソに鼻をへし折るような事ばかりやってました

この後に生活保護をもらうようになります

結果最後に雇われる事になるのは少し大きめの魚屋さんでした。

お客さんと話して魚や貝などを売るのは、とても楽しかったです。

売られている魚の旬や、どうやって食べたら美味しいとか

オススメの調理法、処理の仕方なんかを調べてする、お客さんとのやりとりや

魚を一匹でも多く売ってやろう!

お客さんに美味しいものを買ってもらって家族で美味しい食卓を囲んで欲しい!

そう思ってたんです。

ですが

楽しそうに仕事してない人

挨拶もろくにしない人、目の前にお客さんが居る

のにピクリとも笑顔にならないやつ

色々あるし、しゃあないよなと思うようにはしてるんですが

全然わたしの体は納得していないみたいで仕事に向かうのが段々苦痛になってきました。

えずきながら

訳もわからず泣きながら向かう事が数回

丹波まで逃げ出してお世話になっている方の庭の草むしりしながら現実逃避した事もあります。

そこはあなたの戦うフィールドじゃあないんじゃない?

あなたが活躍できるフィールドは絶対あるよ!

もういい加減、雇われるの無理だって開き直ったら?

自営業とか1人でやることの方が向いてるよ!

そう言ってくれた。

やればできる

やる気があればできる

ずっとそう思っていました。

できない自分を受け入れられず

誰かの下で働くのやめるわ!ではなく

自分ができない事を認めて

自分が楽しく戦える戦場に向かう事にしました


包丁研ぎが大好きだ!

という事でもっとたくさんの人に伝えていこうと思います。




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研ぎ屋のまっちゃん
包丁研ぎで圧倒的なサービスをするために丸尾山の天然砥石、青巣板という砥石を買うためにお金を貯めています応援していただけたら心強いです。