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父になる


最初で最後のパートナー…と思っていた

当時、二十歳前くらいだったので、もう少年ではないのですがいまだに自分がおとなになった気がしないので自分の中ではまだまだクソガキだった頃です。

初めて付き合って、初めて女の人の温もりと愛おしさを知った人に子供ができた

お腹の調子悪い、気持ち悪いというので病院に連れていったら検査の結果おめでとうございますとのこと

おれは素直に喜んだ

子供を産むことの大変さ
生活していくことの大変さ
違う人間と一緒に生きていくというとこをどんなことかも知らずに

おめでとう

何も考えずにその言葉が出た
彼女も嬉しそうに微笑んでいた

その時は

彼女は1つ下の、当時19歳でまだまだ遊びたい盛り
最初はおれと一緒でそのときはまだ何も考えていなかった。
彼女の家は片親で母親のみの母子家庭でした。

報告にいかないと
日取りを決め母親の元に会いに行きました。

2人してたいした稼ぎも貯金もなくてどうやって生活していくの!
当然、大反対されました
彼女も母親にさとされ不安を膨らませた
結局2人を説得する言葉も覚悟も持たなかった

わたしは1人帰ることになります

当時働いていた親方のところの息子さんでとてもよくしてもらい可愛がってもらってた人に相談に行きました。

わたしは子供を産むつもりがない人とセックスはしないし、もし授かったのなら祝福しようと決めてます
そう思っている事を伝え、どうすればいいか相談しました。
その人も共感してくれて応援してくれる事になりました
仕事さえ頑張ればお金の面でも協力するし近くに住んでるんだからフォローするよと言ってくれました
子供をおろすと母体に良くないことがたくさんあるんだぞといろんな話も聞かせてもらいました。

覚悟が決まりました

わたしは彼女と母親の前で自分の想いを伝えて土下座してお願いしました
産ませてください 新しい生命を大切にしたいと

お金の面や生活の面をフォローしてくれると言ってもらってますと伝えれたのが大きかった

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新しい家族が増えました

どんどんと大きくなっていくお腹に命が宿って育まれていくのを感じます。

それからは色々な準備に追われます
1番最初に取り掛かったのが部屋の問題でした。
当時友人とシェアしていたので部屋を出て住むところを探さなくてはいけませんでした。
色々部屋を探したり見たりして

結構、高いよね出る時はまたお金払わなきゃいけないしと話しているときに

ふと以前、上司から聞いた話が頭によぎりました
どうせ家賃払うなら家買っても支払いは変わらないしおれは買う派だけどな

という話を思い出しました。

部屋を探して近所をうろうろしてたので売りに出てた中古の一軒家があるのを知っていました。

ダメもとやし話聞いてみるか?

はい、これ買えちゃいました。

金利が低いのもあったしちょうど銀行も貸し先を探しているような状況があったと思います

家も買ったし
新しい生命も生まれる
必死になって働きました。
そんな家を手放す事になったのかはまた次のお話。

包丁研ぎで圧倒的なサービスをするために丸尾山の天然砥石、青巣板という砥石を買うためにお金を貯めています応援していただけたら心強いです。