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「育児はママがするもの、という前提を変えたい」パパが直面した育児現場での悩み
こんにちは。ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているトゥギャッター株式会社です。
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今回のテーマは「父親による育児」です。父親が育児をして直面した悩みについて、Twitterではさまざまな声が上がってます。
「育児はママがするもの」を変えるために
先日、ライターのヨッピー(@yoppymodel)さんが育児教室に参加した時に感じたことをTwitterに投稿し、話題になりました。
育児教室などの場では、母親が主体として育児をする前提で話をされることが多く、「夫婦で育児をしているのに父親の存在は透明化させているのではないか」とヨッピーさんは疑問を投げかけています。
最近では「母親教室」だった名称が「育児教室」「パパママ教室」になるなど、育児は母親だけで行うものではないという認識に変わってきています。
しかし、育児の現場では父親が育児をしていても母親と同じように扱われないことが多いようです。
僕、「よーし、育児ゴリゴリやるぞ~!」ってな意気込みだったんですけど、育児教室の先生や助産師さんがみんな「ママが~」「ママは~」ってママ主体で話をするし、男性が参加出来ないものもたくさんあったりするので、僕自身は別に気にしないけどあれで心が折れる父親もいると思うから改善して欲しい
— ヨッピー (@yoppymodel) February 8, 2022
その後、ヨッピーさんはツイートの反響についてnoteでご自身の考えをまとめられています。
赤ちゃんの健診で母親が質問されるのはどうして?
赤ちゃんの健診の際、母親に対しての質問が多いのは、「赤ちゃんの健診と同時に産後の経過や母親の健康状態をチェックしているから」です。
また、その記録をする「母子手帳」についてもその名称に違和感があると話題になったことがありました。基本的には「母子の健康状態を管理するもの」という意味で名付けられており、父親の存在を透明化しているわけではないんですね。
父親向けの取り組みとして、妊娠中や育児の手引きが掲載されている父子手帳を発行している自治体もあります。
うちの市の『父子手帳』はこんな感じで「おなかの赤ちゃんを守るために予防接種を受けてるか確認する」とか「家事はママ以外で」とか父親のやることが書かれてるのですが、お母さんと違って産後の体の状態とか書く必要がないので、こういう父子手帳を別に配るのでもいい気も。 pic.twitter.com/xNARGvivaV
— みなと/伊藤博文逸話発売中 (@minato_i_) July 13, 2021
父親による育児のハードルが高いケースも
男性の育休取得率の向上が望まれる一方で、まだまだリアルな場や会社での理解が得られないことも多いようです。
「男だけで子どもを連れているのはおかしい」という偏見から、泣いている子どもをあやしているだけなのに通報されてしまったパパの話もあります。親として育児をしているだけなのに、あらぬ誤解を招くことがあるのは残念ですね。
娘と2人で長野の実家に行った帰りの新幹線、娘が眠さで機嫌悪くなり大泣きし出し、デッキであやしていたところ、警察がゾロゾロ乗ってきて取り調べされました。重大な誘拐事件かもしれないという通報があったらしいです。男だけで子どもを連れているのはおかしいという、男性の育児に対する偏見。
— 劔樹狼 (劔樹人) (@tsurugimikito) August 18, 2019
このように父親として積極的に育児をしたくても、育児に対する古い固定観念などから思うようにいかない場合は多々あります。
おむつ交換台ひとつをとっても様々な意見があり、社会全体で育児の考え方のアップデートが求められています。
「男子トイレにおむつ台がない」
— リチャ / 4歳&2歳&1匹 / リモートエンジニア (@papa_ritya) July 3, 2018
って男性のツイートに
「男がそういう社会を作った。被害者ヅラしやがって」
という批判がついててモヤる。
なんで現役世代の父親が過去の父親たちの行動まで背負わねばならんのだ。我々だってそういう社会を変えようと必死なんだよ
育休をとった父親や夫婦の体験談
実際に育児をした男性はどう感じたのでしょうか。
2年間、双子の育児をした男性は、「とにかく最初は不安だらけ。 でも慣れればできます。ほとんどのことは男性にでもできます」と経験して実感したことをツイートしています。
そして、「育休の道を選んで本当によかった。」と感じたそうです。
ミルクを飲まないのはあげ方が悪いのかと悩み、抱っこは落としてしまわないか不安になり、沐浴なんてめちゃくちゃ怖かった。
— 山本洋正@ふたごのパパ 2度目の育休明け (@hiromasaya_) May 29, 2018
チャイルドシートの乗せ方はこれで大丈夫なのかとか、とにかく最初は不安だらけ。
でも慣れればできます。ほとんどのことは男性にでもできます。#男の育児は迷惑じゃない
ついに5月。育休最後の1ヶ月。双子が生まれてからもうすぐ2年になるんだ。この2年間は尋常じゃないくらいあっという間だった。
— 山本洋正@ふたごのパパ 2度目の育休明け (@hiromasaya_) April 30, 2018
そして妻とはこれまでにないぐらい衝突して、それ以上に一緒に笑顔になれた。
感情的で感動的な2年間。
育休の道を選んで本当によかった。
父親の育休期間中、交代制で赤ちゃんの世話をした夫婦のレポートも話題になりました。
寝不足になりがちな新生児期に、睡眠時間をしっかり確保できるのは身体的にも心理的にも理想ではないでしょうか。
タロウさんが育休を3ヶ月取った話。
— 芳田みかん🎀ぴこちゃん9m (@yoshidaomikan) September 20, 2021
男性育休、取ったはいいもののどう過ごすか情報が少なかったのでレポします🙋♀️
我が家の一例ではありますが誰かの参考になれば嬉しいです…!#育休を考える日 #男性育休 #育児漫画 #ここが良かった男性育休 pic.twitter.com/VP3YKaZrka
個人や家庭内だけでなく、社会的理解やサポートも必要
もちろん、個人や夫婦間だけで解決するのは難しい場合もあります。
子育て支援が手厚いと評判の明石市では「睡眠が不足していてつらい」と伝えるとすぐに保健師さんがかけつけてくれる、子育て世代への支援が充実しています。
そういった取り組みもあって、子育てに積極的で理解のある市民が多いようです。こういった自治体がこれから全国的に増えていくことを願いたいですね。
担当の保健師さんから電話があり状況を聞かれ「眠れてなくて辛いです」って言ったら午後から行きますって二人で来てくれて「子供たち見てるから寝ておいで」って寝室へ押し込まれた。
— An*4y♂+ 2y♀♂ (@anan_mooon) January 24, 2019
ほんと感謝、ありがたい。
明石市はほんとに子供関係に手厚い。
こんな親切にされると住民税払うのも惜しくない。
反響がすごいので明石市の凄いところをちょっとだけご紹介しますと、医療費無料や養育費の催促と立て替えなどの施策をやってます。
— プラミちゃん@MD双子🎀4m←34w (@primiparachan) October 25, 2021
うちは小さい赤ちゃんがいるのでとても助かってます☺️ pic.twitter.com/su1RZtYVZR
まとめ
「父親による育児」が話題になった理由は次の3つです。
育児は多くの人が経験しうることであり、その誰しもが悩みを持ったことがある
父親側の考えが発信されることはまだ少なく、さまざまな意見が集まりやすい
少子化も伴って、夫婦間でも公助でもまだまだ課題は多い
以上「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」でした!
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この連載は毎週月曜日に更新予定です。今後もTwitterでバズっている、あるいは流行りそうなトピックをテーマとして取り上げていきます。
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