東京大学2013年国語第1問 『ランボーの詩の翻訳について』湯浅博雄
詩や小説の翻訳に関する論考である。受験生の多くが、入試対策において、英文和訳は少しでも読みやすく、要約なら少しでも的確に、と工夫をこらしているだろうから、身近な題材に感じた人も少なくなかったのではないだろうか。
ただし、メッセージは明確だが、特に前半部分は同じような意味の文が繰り返されており、筆者が重点的に述べたいことがよくわかる一方で、やや散漫な印象もぬぐえない。
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(一)「もっぱら自分が抜き出し、読み取ったと信じる意味内容・概念の側面に注意を集中して