好きとかワクワクに騙されない心の声が教えてくれる願いに導かれる生き方
「自分の心の声を聴く」という言葉。
よく耳にしますよね。
多くの場合、それは「これをやりたい」「あれはやりたくない」といった感覚や、得意・不得意を見分けるためのものだと捉えられがちです。
確かに、それも一つの解釈かもしれません。
これはわたしの体験から感じたことですが、
本来の「心の声」とは、もっと深いところから湧き上がるものだと私は考えています。
心の声を聴くとは、自分の内面を見つめ、表面には現れにくい感覚や感情に注意を向けることです。
たとえば、ふとした瞬間に感じる「違和感」や、何度も心に引っかかる「避けて通れない感覚」—こうしたものこそが、真の心の声なのではないでしょうか。
大きな声で主張してくるわけではなく、どちらかといえば、ささやくようにそっと小さな声で呼びかけてくる感覚です。
普段の忙しさにかまけて見逃してしまいそうになるこの微妙な感覚を、私たちはもっと大切にしていいのかもしれません。
私は日々の生活の中で、何をするか、どう生きるかを判断するとき、しばしば表面的な「やりたい・やりたくない」に引っ張られてしまいます。
もちろん、これは人間として自然なことですし、直感的に決めてしまうことが必ずしも悪いわけではありません。
しかし、その選択が本当に自分の心の奥底から湧き上がってきたものかどうか、立ち止まって疑問を持ち、考えてみたことがありますか?
たとえば、仕事の選び方や人間関係においても、表面的には「これが好き」「これが得意」と思っていることでも、どこかに違和感を抱えていたり、無理して続けているような感覚があるかもしれません。そうした違和感やモヤモヤは、決して無視してはいけないサインです。
それらを押し込めてしまうと、結果的に自分自身を疲れさせたり、心のバランスを崩すことになりかねません。
心の声を聴くことは、すぐに答えが出るものではありません。
むしろ、日々の生活の中で、少しずつその感覚に気づき、それを尊重していくというプロセスが大切です。
例えば、ちょっとした違和感を感じたとき、それを無視せず「なぜだろう?」と自分に問いかけてみる。もしかしたら、その違和感が何か大切なことを知らせてくれているのかもしれません。
心の声は、やりたいこと・やりたくないことだけを教えてくれるものではありません。それは、自分が本当に大切にしていることや、自分自身にとって避けられない道を示してくれる、いわば「内なるガイド」のようなものです。
だからこそ、もっと丁寧に耳を傾け、感覚を研ぎ澄ますことが必要だおもいます。
自分の心の声を聴くことは、すぐに大きな変化をもたらすものではないかもしれません。
しかし、その小さな声に耳を傾け続けることで、少しずつ自分自身の本質に近づき、日々の選択や行動が自然と整っていくはずです。
そうやって生きることで、いつの日か「これが私の道だ」と自信を持って言える瞬間が訪れる。
それこそが自分の願いに沿って生きる自分らしい人生の歩み方そんな気がしています。
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