岩田洋季『午後九時、ベランダ越しの女神先輩は僕だけのもの』
いい先輩だった。
「ふたりの間での秘密の共有」「毎日×時、秘めたやりとり」そして何より「主導権の握り合い」がすごい。これが恋か……いやー、すばらしい。
一方で、先輩以外の他のヒロインは蛇足に感じてしまう。まあ恋のスパイスってことでしかたなくはあるんだけど、にしてももうちょいやりようはあるでしょうよ、と。
ともかく、いい恋愛小説でした。ラブコメじゃなくて、恋愛小説だと思う。
真摯で素敵。
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