続けることについて
続けていく、というのはとても難しいことだな、と感じます。
何かを完成させるには、続けていく必要があります。
たとえば、小説。
小説を完成させようと思ったら、書きつづけ、直しつづけなくてはいけません。
数時間そこらで書き上がるものも、もちろんあるでしょう。
けれど基本的には、ある程度の期間にわたる継続の果てに、作品は「完成」を見ることになります。
絵にせよ、音楽にせよ、映像にせよ、同じようなことが言えるかもしれません。
続けていくのは、難しいことだなと思います。
何が難しいのか。
途中でやれなくなってしまうこと、そういう瞬間が訪れることです。
エネルギーが切れたり、続ける意味を感じなくなったり、やることが苦痛に思えたり、楽しくなくなったりすると、「やれなくなる」は訪れます。
続けるためには何をすればいいのか。
「やれなくなる」を防げばいいのです。
エネルギーを切らさなければいい。
意味なんか考えずにやれる範囲でやればいい。
苦痛に感じるまで頑張らなければいい。
楽しいと思える範囲でやればいい。
サステイナブルな範囲で、積み重ねをすればいいんです。
にんじんを鼻先にぶら下げて全力で走るやり方もあるにはあるかもしれませんが、そのためには全力を出させてくれるだけのにんじんに出会わなくてはなりません。
でも、そういうものには出会おうと思って出会うものではありません。
にんじん無しなら、にんじん無しでやるっきゃない。
全力ダッシュはおろか、走ることさえ諦めて、道草を食みながらゆっくり歩いて進むくらいが、ちょうどいいのかもしれない。
続けていくのは、それ自体が難しい。
だから、続けていくことを第一に考えて、その妨げになるものを丁寧に取り除きながら、ゆっくりのんびり進んでいきましょう。
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