10/13

ふざけやがってよ、という感じで体調がずっと悪かった。7月にやったやつの再演と言ってほぼ大過ないだろう。自分の病弱さを恨んでいる。いやいやハードのせいにするなと言われたら耳が痛いくらいの生活をここ3ヶ月やっていたような気もするが、経緯はどうあれつらい出来事はつらい。

やることをだいぶ絞った。というか、絞れてきた。ああ、何か入れたい、という欲がうっかり湧くくらいの隙間が残った感がある。一応自炊ができている。自炊なんぞをしていても、リソースにあぶれないくらいのゆとりがある。もしかしたら、もう少し絞ってもいいかもしれない。でもそれはそれで味気なさすぎる気もする。難しい。塩梅、まさに塩梅。味付けのバランスなんだよな。調味料と一緒で、入れすぎてもうまくないし、入れなさすぎてもうまくない。要はバランスだよね、なんて気軽に言ってきた人生だけど、バランスを取るというのが実は一番難しいんじゃないか。欲をかいてやりすぎてもいけないし、臆病になったりしてやらなさすぎてもいけない。その塩梅は、自分自身に聞いてみて測るしかない。そしてまた、一時うまく測れたからといって、その塩梅がその後もずっと通用するとは当然限らないから、だからこそ難しい。瞬間瞬間の判断。だから、それをやるためのバッファが一定用意されている必要があるんだと思う。

もう、飯は昔ほど食わないことにした。決意表明。ネット上での決意表明なんて吹けば飛ぶようなペラッペラなものだし、だいたい裏切られるのだが、それでもまぁ、たまにはいいだろう。「誓いごっこ」をやってみるのも。とにかく、もう無駄に多く食べない。量も、品数も。世の中の言う「普通盛り」「標準」「並」なんてのは嘘だし、品数多くバランスよく、なんてのもどうだっていい。食べたいものを、ちょっとお腹が膨れるくらいだけ、食べる。必要な分だけ食べる。身体を重くするような、疲れさせるような量は、食べない。食事に足を引っ張られてどうする、という話なんだ。第一、そんなにバクバク食べたって、食事の最後のほうなんて、飯の味をそんなに堪能できてないはずなんだ。そんなもったいないことをするくらいなら、程よいところで切り上げたほうがいい。うまかった、また食べたいな、くらいでやめるのが筋。満腹、なんてバカげた考え方なんだ。俺はもう満腹をやめます。脱-満腹です。胃腸に負担をかけるのをやめ、もっとフリーな身体で生きる。もうくだらない風邪はひきたくないし妙な疲労感に苛まれたくありません。さらば満腹。愛しき満腹。思えば俺の若い頃は長いこと満腹で彩られていた。地元のがってん寿司で欲をかいてバカ食いして帰りに父親の車の中で吐き気に苦しんだ遠い日を忘れない……。

在りし日に別れを告げ、俺は前に進みます。もう31だし。

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