日記

あんまり長々は書かない。
長々書いたってしょうがないってどこかで思っている自分がいるから。

     *

大人になるってなんだろう、と考えさせられる一日だった。
というか、一日があり、その内容が、そのことについて考えさせてくるものだな、という感じだ。
そういう刺激にさらされた。
えらく疲れ、緊張もした。考えさせられたこと自体はとてもよかったように思う。

大人になんかなりたくないなぁ。

大人になんかなりたくない、と叫ぶ自分がいる。
そういう自分の声が昨日あたりから目立っているように思う。
耳を傾けることを昨日から意識しはじめたからだろう。
そいつはたしかにやけにわがままで、幼稚で、際限もなくて、聞いてやったからといってどこまでもその要求は絶えることがない。

気まぐれな、大人であることを拒む自分の声。
大人の皮をかぶるたびに、冗談じゃない、俺のことを押しのけてヘコヘコしやがって、という声が聞こえる気がする。
その声を殺さないことと、その声だけにしたがって生きることは、また違うんだろうと思う。
僕としてはしばらく前者をやりたい。

でもどうなんだろうな。
明日とか明後日になったら、そんなことを思ってたことも忘れてしまうのかな。
忘れっぽいんだよな。
そのときは本気で思ったこととか、結構すぐ次の日には見失ってしまったりするんだよな。

     *

子供をやれなかった人って少なからずいると思う。
いやまぁ、擦り切れるほど擦られてきた話だろうとは思うんだけど、やっぱり自分のために自分の口で語らないわけにはなかなかいかないわけで。
それはともかく、子供をやれなかったというか、子供のときに済ませておくべきことを済ませられなかったというか。
まぁ掃いて捨てるほどある話だ。
でも自分は自分を生きるしかない以上、それが自分事であるからにはそれを無視して生きることにはいかないわけで。
苦しみやつらさがそこにあって、それらをどうにかしたいと願うかぎり、それらやそれらにまつわるものに目を向けずにいることはできないわけで。
どうにかするの、無理なのかな。
俺は諦めきれないな。もう少し楽に生きたいよ。
楽にやるために必要なことはなるべく全部やっておきたいつもりだ。
それに、もしそうやって自分を救うことができたなら、それについてきちんと人に伝えていきたいとも思う。
本当にね、つらいですよ。苦しいですよ。バカみたいだけどね。
くだらないって、そんなの大した話じゃないって笑う人もいるかもしれないけど。
でもそう簡単じゃないんだなぁ。そう笑ってすませられるほど簡単だとは思えないんだなぁ。
これが自分らしさだって受け入れるには、ちょっとまだトゲやでっぱりがありすぎるように思うんだなぁ。
もうちょっとやれることはあると思ってるんですよ。大人になることを引き受ける前に、大人として生きる覚悟を決める前に。

     *

自分を満たす喜びだけを糧に生き抜けるほど人生は短くないだろうな、と思う。
だけど、他人を満たすことに喜びを見出すには、自分にはあまりにも確信が足りていないようにも思う。
確信が先だと思う。確信を得たい。
一筋縄ではいかないとしても、自分なりの確信を得ることを、やはり諦めたくはないな。

     *

手放しに尊敬の念を感じた相手というのが、これまでの人生において一人もいないような気がする。
本質的なところで「ついていきたい」と思えるものを持っている人というのがいない。
見つかるような気もするんだけどね。
まだまだ探し方が足りないだけかなぁ。

     *

そんなところかな。
寝ます。

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