見出し画像

〘イベントレポート〙豆腐で巡るはこだて

8月19日(土)に、函館で豆腐を絡めたイベント、「豆腐で巡るはこだて」を開催しました。

朝の9:30から16:30までと長いイベントだったのにもかかわらず、5名の方にご参加いただきました。そして参加者はなんと、全員函館の方々でした!

そんな、函館市民が巡る豆腐イベントの様子をまとめていきたいと思います。


10:00 ローラ♡ファーム

まず、朝いちばんにローラ♡ファームさんに伺いました。
ローラ♡ファームさんは農薬不使用などのこだわりはもちろん、農福連携や食育などの取り組みもされています。
そんなローラ♡ファームさんの取り組みを、冊子を使って説明していただき、実際に大豆農場を見せていただきました。

養護学校では羊毛体験や味噌づくり体験などを行い、食育の取り組みでは失敗してもそれが学びとしてやらせるなど、机上ではなく体験を通した学びに熱い思いや、取り組みを知ってほしいという思いが伝わり、今回のイベントのような機会は知る機会として重要だったなと改めて実感しました。

つるのこ大豆を育てている畑では、大豆がかなり成長していて、枝豆になる直前の状態になっていました。枝豆として収穫するのは10月の頭だそうです。なかなか手に入れることは難しそうですが、枝豆の状態でも食べてみたいです…!
ローラ♡ファームさんありがとうございました!


11:00 蔦屋書店

蔦屋書店函館にて、同友会マルシェが行われていました。このマルシェに日乃出食品さんが出られていたので、おじゃましてきました!

日乃出食品さんはJimo豆腐Soiaさんとして出店されており、豆腐はもちろん、おからドーナツや生チョコなど、スイーツ系を多く販売されていました。お豆腐は重さや日持ちの関係でお土産で買いづらいという点がありますが、スイーツ系になると日持ちや移動も簡単にできるという、豆腐のお土産としての可能性を感じました。

今回のマルシェは地元の人気店が集まっており、お豆腐屋さんの横のつながりだけではなく飲食という大きい枠でたくさんのお店がつながっていて、横のつながりを大切にするお店が多いのだなと感じました。
日乃出食品さん、ありがとうございました!


12:00 オキナワカフェ

お昼は、谷地頭町にある長屋を改造した飲食店街にあるオキナワカフェさんでいただきました。

ゴーヤーチャンプルーに沖縄そば、じゅーしーのセットを作っていただきました。さんぴん茶もいただきました。どれもとても美味しかったです。

いただいたメニュー

普段はゴーヤーチャンプルーも沖縄のお豆腐を使用されるのですが、今回は特別に勝田商店さんの木綿豆腐を使用していただきました。この木綿豆腐は道産大豆を使用していて、以前食べてとても美味しかったので使っていただきました。

カウンターの前で渡辺さん・勝田さんと

店主の渡辺さんによると、ゴーヤーチャンプルーにするには柔らかい豆腐のため、一度小麦粉を付けて焼いてから調理をしたそうです。豆腐の形が崩れず味がしみていたことを覚えています。工夫をしてくださり、地元のお店と素材のコラボを実現でき良かったです。


12:30 豆腐食べ比べ

食事をいただいたあとは4軒のお豆腐の食べ比べを行いました。選んだお豆腐は、日乃出食品さんからJimo豆腐Soiaのよせ豆腐、勝田商店さんから木綿豆腐、佐々木豆腐店さんから木綿豆腐、堂守豆富店さんから寄せ豆腐の4種類です。どれも、食べてみて美味しいと思ったものを選びました。

また、今回のイベントにご協力いただいた株式会社医食同源さんより、調味料をいくつか差し入れをいただいて、塩や醤油など、豆腐に合う組み合わせを色々と試すことができました。

食べ比べをしてみて、同時に食べることで分かる違いや、それぞれのお店のこだわりを実感できます。例えば柔らかくて甘い豆腐がある一方、固くて甘さは控えめのお豆腐がある、などです。お店のこだわりや特徴を知り、自分の好みに合わせて食べ方を変えるのも面白いですね。


13:00 勝田商店お話

七飯町のお豆腐屋さん、勝田商店さんにオキナワカフェさんまで来ていただき、お話をしていただきました。
勝田商店さんは美味しいお豆腐を作るのではなく結果美味しかったお豆腐を目指しているとおっしゃっていました。「美味しい」の基準は人それぞれで、自分が美味しいと思うものを追求することによってお客さんに美味しいと思ってもらうことを目標にされているそうです。

そんな勝田さんのこだわりは、お箸で持てる柔らかさであること・毎日食べても飽きないこと、です。お豆腐が多様化している中で、昔ながらのお豆腐を守り続け、それでいて美味しさを保ち続けることを両立しているからこそ、人気のお店であり続けるのだなと感じました。


13:00 元町散策

お昼ご飯でお腹を満たした後は元町の船魂神社、旧函館公会堂、元町公園を通り赤レンガ倉庫を回りました。

赤レンガ倉庫以外は坂の上にあります。坂も有名で、坂の上から見渡せる函館の海や海辺の景色がとてもきれいでした。石畳の道も雰囲気がありました。

船魂神社は、北海道最古の神社と言われています。元町という洋風の空間に神社があることの不思議さを感じました。広く「海」の神社だそうで、サーファーの方なども来られるスポットだそうです。

旧函館公会堂や赤レンガ倉庫など、洋風なスポットももちろんたくさんあり、じっくり見る時間はなかったのですが綺麗な元町を体感することができました。

時間の関係で各スポットを長時間じっくり見ることは難しかったですが、景色のよい散歩コースで程よく汗もかき、楽しかったです。


15:00 佐々木豆腐店

元町からその足で佐々木豆腐店さんに向かいました。佐々木豆腐店さんは北海道で一番歴史のあるお豆腐屋さんです。

店主の佐々木さんはもともとは別の仕事をされていましたが、跡を継ぐ形でお豆腐屋さんになったそうです。

寄せ豆腐の販売日が水曜日限定という点が気になったので聞いてみたところ、大豆が多くないということだけではなく、もともとはお客さんが少ない曜日が水曜日だったからなのだそうです。今では人気の寄せ豆腐ですが、そんな背景があったことに驚きました。

16:00 堂守豆富店

最後に伺ったのは堂守豆富店さんです
伺った時間が16:00だったこともあり、ほとんどのお豆腐・お惣菜が売り切れていました。

堂守さんはお客さんが使いやすいお豆腐を作ることを第一に考えているようで、調理する際、水切りの手間がかからないよう、固めのお豆腐が多いそうです。たしかにお豆腐は固めの印象がありますが、そのままで食べても美味しいお豆腐です。
買う際に、看板にあるのは「とうふ」の表記のみで絹と木綿の区別がないように見えますが、実際には区別があるそうなので、店頭で言えば好みのお豆腐をとってくれます。


価格も他店と比べてもかなり安く、値上げをしばらくしていなかったのだそうです。おかずの種類の多さからも、食べる人に寄り添って作っていることが伝わってくる素敵な「まちのお豆腐屋さん」でした。


まとめ

はじめて関東を出てのイベントでした!
函館は下見に訪れた時から、豆腐屋さん一軒一軒がユニークで面白く、それぞれにこだわりをもっていながら連帯もしているところに惹かれました。
豆腐屋さんはもちろん、車で移動しながら海が見える景色や西洋文化を感じられる元町の情緒、美味しい食べ物など、函館は魅力にあふれた町です。
今回はその時の発見や感動をイベントを通じて発信できたらと思い開催しました。

今回参加してくださった皆さんは偶然、全員が函館の方だったのですが、テーマを豆腐に設定すると、知らなかったことや場所に出会うことができたようでした。
地元の方でさえも新しい発見があることがとても嬉しかったです。豆腐をきっかけにできる繋がりや新しい発見がまだまだあることを実感しました!別の地域でも、同様のテーマでイベントを開催したいです。

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?