【イベントレポート】豆腐でジャマイカ旅~異文化コラボの新感覚カフェ~
10月7日(月)の夜、両国にて、お豆腐とジャマイカ料理のコラボイベント、「豆腐でジャマイカ旅~異文化コラボの新感覚カフェ~」を開催しました。
今回のイベントのメインであるジャマイカ料理のシェフは、大阪でジャマイカ食堂「base island kithcen」を運営する、松本琴美さん。
もともと、ご自分のお店でもジャマイカ料理にお豆腐を使われています。私も以前、逗子でのポップアップイベントにうかがったことがあり、その時に食べた豆腐×ジャマイカ料理が、これまで食べたお豆腐アレンジレシピを覆す味であったことに衝撃を受けました。
今回は豆腐向上委員会とのコラボということもあり、大豆やお豆腐そのものの味も楽しみつつ、お豆腐の新しい可能性を探るイベントになりました。
↓以前逗子でいただいた豆腐ジャマイカレシピ↓
今回は墨田区で開催ということで、墨田区の大豆問屋さん、お豆腐屋さんにも協力していただきました。
墨田区で大豆問屋の株式会社丸金を営む金原さんから大豆の提供と大豆にまつわるお話をうかがった後、地元のお豆腐屋さん、三善豆腐さんと豆源郷さんのお豆腐の食べ比べをする、お豆腐づくしの時間になりました。
今回参加していただいたみなさんは、お豆腐屋さん、お豆腐好き、スパイス好き、お酒好きなど、食や身体に深い興味をもって活動されている方ばかりでした。
そんなみなさんと楽しんだ、イベント当日の様子をレポートしていきます!
大豆の食べ比べと大豆問屋さんの熱いお話
まずはお豆腐の食べ比べ。金原さんが複数の大豆を用意してくださり、食べ比べをしながら大豆のお話を聞きました。
用意してくださった大豆は、千葉県にあるゆーちゃんふぁーむという農園の大豆、長野県産の一人娘、滋賀県産のフクユタカ、茨城県産のあくと豆、輸入大豆の5種類です。
同じ蒸し時間でも輸入の大豆は硬めであることなど、大豆による特徴の違いなども分かりました。
大豆には奨励品種と在来種の大豆があること、今回食べ比べた大豆のどれがそれにあたるのかなど、大豆にまつわる様々なお話をしていただきました。
金原さんは、在来種の認知度の低さやお豆腐の少なさに問題意識をもち、在来すの大豆を広める活動をされています。奨励品種の大豆の方が流通量が多いことなど、農業の課題とともに在来種への熱い想いを語ってくださいました。
在来種の大豆を使ったお豆腐の食べ比べ
金原さんの説明をうけて大豆を食べ比べた後、今度はお豆腐の食べ比べにうつりました。
今回は、開催場所である墨田区にある美味しいお豆腐屋さんのものを使わせていただき、三善豆腐店さんのあくと豆を使ったお豆腐と小糸在来🄬を使ったお豆腐、豆源郷さんの宮城県産の大豆を使用したおぼろ豆腐と黒大豆を使用したお豆腐を食べ比べました。
あくと豆は大豆食べ比べの際に食べたものでもあり、味の違いを実感できたのではないかと思います。
豆腐×ジャマイカ料理とジャマイカ話
最後に、琴美さんによるジャマイカ料理の登場です。今回、三善豆腐店さんの厚揚げとおからと湯葉、豆源卿さんの絹ごし豆腐と豆乳を使用させていただき、墨田区のお豆腐をたっぷり堪能できるジャマイカ料理になりました。
今回作っていただいたのは完全にグルテンフリー&ヴィーガンのメニューです。
料理を食べながら、琴美さんから今回の料理やジャマイカのことなど、魅力たっぷりのお話をうかがいました。
好きな音楽やお酒などをはじめ、自分の身の回りがジャマイカに囲まれていたと気づいたそうで、「こんなにお世話になっているのだから行かないと!」とジャマイカに渡航することになったという琴美さん。
ジャマイカの食べ物やその材料を見て、日本でも作れる!と思い、ジャマイカ料理を作っているそうです。さらに、お豆腐を使用すればヴィーガン料理になると気づき、お肉を食べたい人もそうでない人も、誰でも楽しめるお店を目指し、現在の形になっていったそうです。
日本と同じ米文化のジャマイカ。会場にいた全員がジャマイカ料理は初体験というほど、日本に浸透していないように思えるジャマイカ料理ですが、ことみさんが知らず知らずのうちにジャマイカに囲まれていたように、遠い国のものだと思っていた文化や食も、自分と繋がっているのかもしれないと考えさせられました。
琴美さんが販売しているおったまげ豆腐ケーキも、美味しくいただきました!
まとめ
大豆問屋さん、お豆腐屋さん、料理をする方など、様々な人の想いが改めて実感できるイベントになったと思います。
作っている人の想いや人柄、自分の生活に繋がっているものなど、食・文化・生活の背景を知ることの重要性をあらためて感じるとともに、生産者に直接話を聞いて交流するという、なかなか得られなくなってしまった機会を、豆腐向上委員会として作っていけたらと考えさせられました。
さらに今回は、墨田区の大豆問屋さんやお豆腐屋さんにご協力いただいていたり、参加者の方も地元からの方が多かったです。地元の魅力やお店を再発見する機会を作ることも、豆腐を通じて伝えていけたらなと思います。
これまで大豆農家さんへのインタビューなどを行ってきましたが、今後イベントももっとパワーアップし、多くの人が自分の食べているものに関心をもち、接点をつくる機会、深く話す機会を作っていきたいと思います。
今回参加してくださったみなさん、ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!
当日の様子を琴美さんが動画にしてくださっています。ぜひご覧ください↓