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貴族の避暑地シントラへ②

こんにちは!バルセロナ在住、月に一度海外旅行に行っている者です。

2024年12月はポルトガル・リスボンに行ってきました。2日目の最終日はシントラに行ってきました!

シントラはリスボンから電車で40分のところにあります

歴代の王家や貴族が愛した町シントラは、世界遺産の町として知られ近年はオーバーツーリズムが問題視されています。地元の人にご迷惑をかけないよう楽しんでこようと思います(´・ω・`)


リスボン → シントラ

朝駅に向かう途中、昨日行けなかったリフトに乗ってみました。

朝の景色は気持ちいい
1902年にできたエレベーターが
まだ使われているなんて感動です

そこから歩いて約10分。シントラ行きの電車が出るロシオ駅に着きました。

外観は倉庫みたい
昨日買った1日券(24h)でシントラまで向かえます
車内は綺麗で一安心
乗り換えの駅で有料トイレに行くと
コインだけ取られて使えませんでした笑
車内は白人より黒人が多くてびっくりしました

街も移民と思われる黒人が多く、白人と数が半々くらいるように感じました。地理的にアフリカ大陸と近いことやアンゴラやモザンビークなど植民地からの移民が理由だそうです。

シントラに到着

シントラに到着すると待ち構えているタクシードライバー
みなさん顧客確保に必死でした

駅前で立ち止まっているとキャッチに声をかけられそうだったので、とりあえずチケットオフィスへ。市の観光案内所ではありませんでしたが、とても親切に教えてくれました。

移動手段はタクシーかバスがあります。

バスはこの通りすごく便利な訳では無く、私たちはシントラを周遊するつもりもなかったので、チケットオフィスでは徒歩をすすめられました。

私たちの目的地はレガレイラ宮殿
駅からの徒歩30分でした
のんびり歩いてみたいと思います

道には手作り雑貨や骨董品の販売、焼き栗屋があり歩いていても全然飽きません。

15分も歩けば集落に着きます
聞いていた通り道が狭く
地元住民から不満が出るのも当然だと思いました

伝統菓子ケイジャーダ

シントラの伝統菓子が食べれる有名なお菓子屋さん
店内は観光客で満席
ホールのおばさんは疲れ切ってて笑顔一つない

もちろんケイジャーダトラヴァセイロを注文。手前のケイジャーダはポルトガル版チーズケーキだそうですが、チーズよりもシナモンの薫りが効いているお菓子でした。ガイドブックに慶長遣欧使節も食べたかもと書いてあり感慨深い気持ちになりました。

写真奥のトラヴァセイロはパイ生地の中にカスタードクリームが入っているものです。

どちらも激甘ではなく、むしろ注文したカップチーノの甘さに驚きました(゜-゜)

レガレイラ宮殿

そこから約15分歩き、レガレイラ宮殿に到着しました。ここは魔宮の異名をもち、現実世界でドラクエを体験できる場所とも言われています笑

かつての所有者、モンテイロ氏はフリーメイソン、錬金術などに興味があり、施設のあちこちに秘密結社のシンボルや儀式の跡が見られるのだとか…!

曇りのせいか不気味です
人も少なく正直怖かったです

ここが一番の見所イニシエーションウェル(Poço Iniciático)逆さの塔です。一説によると、フリーメイソンが復活させたテンプル騎士団の入会儀式に使われていたそうです。

まず志願者は目隠しをしてこの入口から入ります
この小さな洞窟をくぐると
テンプル騎士団のマークが井戸の底にあります

志願者は剣を胸に当て、この9 段の階段を降りていきます。9という数字にも意味がありそうですね…

気を緩めると滑りそう…
井戸の底に着くと洞窟があります

光に向かって上って礼拝堂にたどり着きけば入会完了という流れだそうです。

私は礼拝堂にはたどり着けませんでした笑
洞窟の中はたくさん道があり案内板もなく
迷ってしまいそうだったので探検はしませんでした

そう、私はビビりです。

ここ以外にも施設は見どころがたくさんあり、秘密結社のシンボルもあちこちで見れるそうです。広大な敷地に簡素な地図しかないので冒険好きにはたまらない施設だと思います。

私は不気味な感じがして、あまり気持ちのいい施設ではありませんでした。かつて日本の青木商事も所有していた時期があるそうですが、フリーメイソン系の方なのでしょうか…

とりあえず時間の関係もあり見所だけ見て終了

シントラに行ったことがある方からしたらここしか行かないのはもったいないかもしれませんが、観光公害で大変な地域でもあるのでリスボンに帰りました。

リスボンでザビエルに会いたい!

ロシオ駅から約40分。今回の旅の最後の目的地、ザビエルが刻まれている発見のモニュメントを見に行きました。

まずは駅から少し歩いて歩道橋を渡り
世界遺産ベレンの塔を外から見学
桟橋を通って中に入るそうです
奥に見えるのは次に入る入場客の列

1520年完成のこの塔は、テージョ川を行き交う船の監視、通関手続き、灯台、河口を守る要塞として機能していたそうです。

ポルトガル人が日本の種子島に来たのが1543年。まさにポルトガルの黄金時代ですね。

テージョ川沿いを歩き
カモメ撮影を楽しみました
可愛すぎる!

川沿いにはカフェやキッチンカーがあり、観光客だけでなくのんびり週末の時間を過ごす家族やカップルが歩いていて、中心部のバイシャ地区より雰囲気が良かったです。

発見のモニュメントが見えてきました!
大航海時代に活躍した偉人たちが刻まれています

新しい記念碑のように見えますが、歴史は古く1960年にエンリケ航海王子の500回忌を記念して作られたそうです。

右端手前の手を合わせているのが我らがザビエル!
あの顔に何回笑わせてもらったか!ありがとう!
先頭に立つのはもちろんエンリケ航海王子
アフリカに植民地を作ったアフォンソ5世
ヴァスコ・ダ・ガマが続きます
帆船をイメージして作られたモニュメント
今にも冒険に乗り出すような躍動感を感じられました
有料エレベーターで頂上に上ることもできます
(リスボンカードがあれば無料)
ちょうど日の入りの時間で空が綺麗でした

バスで市街地に帰るため地下道を通ったところまたもスリに遭遇。ギター演奏に合わせてチワワが鳴くという芸に気を取られているところ、スリが背後に回ってきてリュックを開けようとしてきました。夫が気付いて防いでくれましたが、スリの二人組の女性は誤魔化すため"Que lindo!"(なんてイケメンなの)と夫の容姿を褒めてきました笑 見た目はブラジル人?南米の方に見えました。恐らく演奏をしていた人もグルだったと思います。

目の前を歩いていたインド人のリュックもガッツリ開けられていたので急いで教えてあげました。何も盗まれていなかったようです。良かった。

場所はここです。みなさんも気をつけてください。

地下道を抜けると目の前には
またまた世界遺産のジェロニモス修道院
私たちは外から見学

航海の安全を祈願して1502年に着工し、約一世紀かけて完成した修道院。当時の富を惜しみなくつぎ込まれたそうです。

近くに国立馬車博物館があるので
馬車も走っています

古くは1619年のものやカルロス1世が暗殺された馬車も見れるそう。ま、私は興味ないので帰ります。

サンタコスプレをしたポルトガル暴走族に会えました
100人くらいで走っていました笑

夕食レポ

本日の夕食はこちら。

地球の歩き方で見つけました
私たちは歩き方信者なので…笑
落ち着いたエリアにありました
売りはこのタコのリゾット

魚介の出汁よりチーズがたっぷり入っていて、伝統料理というより今風なポルトガル料理で美味しかったです。

マッシュルーム

山芋のようなトロッとしたマッシュポテトの上に焼いたマッシュルームとパクチーがのっていました。日本料理みたいで美味しかったです。

帰りは夜9:00の便なので、最後にイルミネーションを楽しみ空港に向かいました。

音楽に合わせてライトが変わります
活気ある通りでした
ちょっとお買い物も楽しんで
まぁ買えませんが笑
いつかこんなクリスマス食器買ってみたい!

遅延により空港は大混雑

帰りも行き同様地下鉄に乗って空港へ。

すごく大きな空港のはずですが、LCC のエリアは超狭かったです。

最悪なことに遅延してしまい大混雑
人が溢れていて食べ物も買えません
もちろん椅子はどこも空いていません

結局ここで2時間待ち、どうでもいいことで夫とギスギスしてしまい険悪な雰囲気でバルセロナに戻りました笑

ところで、シントラ同様オーバーツーリズム問題を抱えるリスボン。地価の高騰など大変な弊害があるようです。実際に旅をしてみて、坂や狭い道など町の構造上の理由から公共交通機関を充実させるのは難しく人の流れをよりスムーズにすることは難しと感じました。観光収入も大事であることは地元住民は分かっているはずなのできっと歯がゆい気持ちなんだろうと思いました。日本はまだ恵まれている方なのかな、なんて思った旅になりました。



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