2,『アイオライトから』石と交わる肉
アイオライトの深みをもった水のなかにきんいろのひかりがさしこんでいた。
めをさました、ような気がする。
重みをもったものに全身が浸されていて、重たくて、かなしくて、いらいらする。
起き上がらなくてはならない、気がした。けれど、なにか重たいものに引っ張られてしまう。ような気がする。
重たいものの正体はなにかはわからない、けれど、パホイホイの溶岩のようにこころと身体にへばりついてくるのはたしかだ。
パホイホイのようなそれを必死にふりきる。身体をよじり、かなしみといらいらから逃れ、