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山口貴由原画展に行ってきました。

Summer…それは季節。そんな季節にも関わらずコミックマーケットに行く事も無く、只大阪で燻って居たのか?否!ではこの大阪で無ければならない何かが有るのか?有る!有るのだ!

山口貴由原画展である!

今更説明が必要とも思えないが、山口貴由先生と言えば「覚悟のススメ」であり「悟空道」であり「蛮勇引力」であり「エグゾスカル零」であり、そして「衛府の七忍」である(無論他にも素晴らしい作品は沢山ある)。
その原画展が大阪、日本橋のモモモグラさんで行われたので先日行って参りました。

私の感想を読むよりも皆様には可能で有れば体験して頂きたいのですが、地理的条件や日程等の都合も有ろう事かと思いますので、私が感じた事を書き綴ってみようと思います。

8月5日(日)
その日は家族総出で墓参りをする日だった。山口貴由先生といえば真っ先に葉隠覚悟が思い浮かぶ私には原画展を見に行こうと決めた日に先祖の墓参りをするという行為が余りに似つかわしく思えた。

昼前、恵比寿町駅に久しぶりに降り立った私は原画展の会場であるモモモグラさんの入るビルへと向かう。途中会社の部下と遭遇するというトラブル(?)は有ったものの直ぐに辿り着いた。

エレベーターを降りるとTOP画像にも有る様に散様のお美笑顔によるウェルカムサプライズ!嫌が応にもテンションが上がる。通路奥にも先ほどまでここで開場待ちをしていた人に向けてのメッセージボードが。
おお!興奮を抑えきれない!そして会場へ!

撮影可能原画!私にとって起源にして、頂点!!

会場であるモモモグラさんは決して広くは無い。広くは無い、が故に高密度になり原画からの溢れんばかりの圧がスゴイ!そんな会場では原画に今にも食い付かんがばかりに顔を近づけ、穴が開かんがばかりに凝視する老若男女!皆、鬼半端無い戦士(ファン)で有る事が伺える!(タイミングの問題とは思うが私の来場時は女性ファンがやや多かった様に感じた。)

私も負けじと目から光線が出る勢いで原画に食らい付く。
原画の魔力というものはスゴイ。印刷すれば平坦な線になってしまうホワイトが、墨の濃淡が、そしてカラー原画の塗りが全て見えるのだ!
もし貴方が行く機会が有るのならば特に注目して頂きたいのは武蔵のカラー原画の表情!この厚み!これは是非目を凝らして見て頂きたい。

そして山口先生といえば超鋼(はがね)である。かけ網が生み出す生命力をも感じる超鋼の数々は是非見て…否、体感して頂きたい。
もし貴方が行く機会が有るのならば特に注目して頂きたいのは震鬼!…正直いうと全ての強化外骨格や怨身忍者なのだが、あえて言うなら震鬼!これは是非目を凝らして見て頂きたい。

作品毎では無く、キャラクター毎に分けられた原画たち。
キャラクターたちを役者として扱われている山口先生の作品に相応しい展示方法といえるだろう。キャラクターたちの役者としての成長をも感じられるからだ。もし貴方が行く機会が有るのならば特に注目して頂きたいのは、覚悟のススメ時の零を着装した覚悟散様!二人はどんどんスタイリッシュに洗練されていってるが(それはそれで艶があり素晴らしい)矢張りこの当時(覚悟のススメ連載時)の二人には今とは違うオーラがある!これは是非目を凝らして見て頂きたい。

そして最後にこれに関しては理屈では無く、もし貴方が行く機会が有るのならば特に注目して頂きたいのは蛮勇引力のカラー原画!特に由比正雪とその背中の護国吽龍!実際に見ていただければその錦絵めいた原画から漂うオーラに圧倒されるのは間違いない…。そして原稿と扉絵のチョイスが素晴らしすぎる…。これは是非目を凝らして見て頂きたい。

濃厚な時間が過ぎた。また展示原画も入れ替えが有るとの事なので、私が見たのとは違う原画を見る方も居るだろう。それはとても羨ましい!
私がこの場に足を運んだのも、思えば学生の時に「この漫画お前好きだと思うよ」と覚悟のススメ1巻を薦めてくれた友人のおかげだ。唯々感謝!
人間、欲というものは幾らでも沸いて出てくるもので、又この様な催しが行われる事を切に願います。そしてその際には「悟空道」の原画も是非!

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