先の見えないものはいつだって不安材料。

そう、最近思いました。

あっという間に高校2年生も中盤に差し掛かりました。教室にクーラーがつきました。2週間後は成績テストです。

インターンシップが入ってきます。わたしは、こわいです。

怖いのはインターンシップでの行動や人ではなくて。ただ、自立に近づかなければならないことです。
もう、フラフラなんてしていられないのだろうか。
明日のご飯はカレーだとか、今日の6時間目が面倒だとか。直近の未来にだけ目を向ける期間はもうおしまいだと、チクチクと感じます。

副担任の先生に呼ばれ、進路相談室へ。
言われたのは早く道を決めなさいの言葉。
オープンキャンパスに行ったと言うだけで、私の進学はそこに決まったかのようにサワサワと言葉が広がる職員室。
勘違いをした副担任に呼ばれたのはこのせいです。

なまじ頭の良い大学を見学しに行ってしまったせいで、私は馬鹿であると突きつけられました。

今から勉強をしようが、もう遅い。
他の人は、1年の頃から頑張っている。
一浪二浪は覚悟しろ。

そう言われましても、そこに進学する気は更々ありませんのよ。勘違いが勘違いを呼ぶ。
私は勝手に涙が出る弱い涙腺を持っているので、パンパンにあふれるくらい、目に水の膜を張りました。そうしてぼろぼろと零れていくのです。

挙句の果てには私立よりも国公立を狙え、習っていることを活かして学ぶ分野を変えろ、そうしてネームバリューのある大学に推薦で入れ。


わたしを、馬鹿にしているのか。


言葉にはしません、分別のある人間なので。
ただ、悲しくなっただけなのです。

その前にも私は一人で悩んでいました。親に話せる環境では全然なく、先生に言うにも広まってほしくない家庭の事情。そうして近づく進路活動。困るのです。分かっているから余計に。

知っている、私が馬鹿なこと。
知っている、無謀な挑戦だと。
そのみちは、進みづらいこと。

昼休みが終わるチャイム。気持ちの切り替えは何もうまくいかない。

結局泣き腫らして授業をボイコット。
刺さった言葉は抜けないままで。

こわいのです、変わっていく世界が。
こわいのです、変わらなきゃいけない事実が。
こわいのです、近づいてくる未来が。

誰だってわたしの未来は知りません。
この世に予知能力を持った人はいません。
なるようになるんです。知ってます。

だから、踏ん張って地に足着けてるんです。
一歩ずつ進むための行動をしているのです。
だから、不用意につつかないで。
わたしを、揺らさないで。
私の不安を、見透かさないで。

針山に刺す針とは違う。
心に刺さった針は抜けない。

でも、進むしかないんだよな。
高校生だから。