お日様を買いに行く
娘の学校がお休みなので休暇も兼ねて南仏に来ている。
晴れている。到着した翌日に一度だけ雨が珍しく降ったが、それからずっと晴れている。毎日晴れるから天気予報がいらないくらいだ。今、イギリスも天気予報いらないけどね、こちらはずっと雨で曇りバージョン、で。
すごくシンプルでびっくりすることがある。
晴れていると人は気分がいいのだ!お日様ってすごい。
昨年末ごろからつけ始めた日記には、その日の体調、気分と天気を簡単に記している。最近、あまりにも天気と気分がリンクしていることに気がついてしまい、私は雨だから雰囲気で落ち込んでいたのか?と愕然して母に伝えたところ「あら、違うわよ。逆よ。晴れていると気分がましになるのよ」とさらっと返された。彼の地ではあまり晴れの日が最近なかったので実感できなかったが、本当だ。晴れているだけで多少のことが大目に見れる。いつもより余分にエネルギーが湧く、洗濯物がよく乾く!
先日みんなで湖まで出かけたとき、道中の平原にたくさんのフレンチラベンダーを見かけて、思わず、「このラベンダーは野生なの?」と聞いてしまった。「もちろん、野生だよ」と当たり前に返ってきて、ああ、ここはフランスなんだ、売り物でしか見たことのなかったラベンダーがその辺からほっつき生えてくるところなんだ(語弊あり)としみじみした。
コロナと病気のために忘れていたけれども、今いるところからほんの数時間移動するだけで、全然違う景色が待っているんだなぁ。
心や体が疲れてしまって、もう自分ではどうしようもできなくなったら、飛行機を飛ばして無理やり太陽の力を借りにいくこともできるんだ。
私はいつでもお日様を買いに行けるんだ、としずかに心に刻んだ昼下がりなのでした。
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