海の向こうの音楽が沁みる夕方
今日の夕方は、家の窓際に座りながら新生音楽(シンライブ)の動画を聴いていました。たまたま前々日に、Twitterで見かけて思い出した。
▲3/31まで限定で動画が配信されるみたい。
オンラインでPC越しで、Youtubeの音で、私は配信中のライブは見れなかったから生演奏を聴いているわけではなかったのに「今、鳴らされている音」にこんなに励まされるとは思わなかった。
原田郁子さんの音楽は、最近よく聴き直していた。フランスで刻々と毎日、状況が過酷になる報せが届く中で、彼女の歌はどこか「祈り」に通じるものがあって、今の世界がどうかいい方向に動いてほしいと切に願う感情を穏やかなものにしてくれていた。
服やテキスタイルも、時代性や人の気分をはらんで人の手によって具現化されたものだけど、音楽もその要素を含みながら、同じ曲でもその時代、人、場所、天気でぜんぜん変わってくる。なんてナマモノで、尊いんだって思っちゃった。
今私が欲していたのは、より正確な情報でも、安心させてくれるお金の話でもなくて、ただ「同じ時間を共に、生きている」実感を音楽を通して強く感じることだった。
芸術に心を傾けるのは、現実逃避ではなくて、生きるために必要なことだと、日々緊張感が高まるフランスの土地であらためて感じた、というお話。(結局、この動画を繰り返し聴いていた一日だった。)
郁子さん、高野さん、この企画をはじめてくださった人たちありがとうございます。海を越えて、元気をもらいました。
それぞれが今を一生懸命生きるしかないゼ。
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